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「CT・MRI」では検出できない「脳の異常」を見つけるには?

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幻冬舎ゴールドオンライン

高齢になるにつれて発症のリスクが高まる脳梗塞。本連載では、書籍 『脳梗塞に負けないために 知っておきたい、予防と治療法』(幻冬舎MC) より一部を抜粋し、国民病ともされる脳梗塞の種類や予防法、治療法を、医師である梶川博氏・森惟明氏が徹底解説します。

脳の検査といえば「CTやMRI」だが…

「脳の検査といえば?」と質問すると、「CTやMRI」と答える人が多いと思います。確かに脳の形をみるにはCTやMRIが有効です。しかし脳が実際に活動している様子をみるにはそれだけでは不十分です。 脳が活動するときは電気が発生しますが、この電気を頭の皮膚上で検出するのが脳波検査です(図1~2)。「けいれん」などが生じるような異常な電気活動はないか、「意識障害」のとき脳がどのような活動をしているかなどを調べていきます。 脳波を記録するために頭に22個、両手に1個ずつ電極をつけていきます(10分~15分)。電極をすべてつけ終わったら、部屋を暗くして脳波を記録していきます(10分~30分)。脳波はリラックス状態で記録するのが望ましいです。決して痛い検査ではないので、力を抜いて楽な気持ちで受けてください。

もろくなれば脳出血、詰まれば脳梗塞

ABI検査は「ankle brachial index」の略で、baPWV検査は「brachial-ankle pulse wave velocity」の略です。これらは手と足の血圧を比較し脈波の伝わり方を調べて、動脈硬化による血管の老化などの度合(血管の硬さ)や早期血管障害を血管の状態として数値化するものです。 加齢や生活習慣病の進行とともに動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳卒中など生命予後に大きな影響を及ぼす疾病を引き起こす可能性が高くなります。動脈硬化とは、動脈血管の壁にコレステロールなどの脂質が付着することで血管が硬くなり、内部が狭くなる状態のことをいいます。 動脈硬化を引き起こす危険因子として次のようなものが挙げられます。脂質の異常、喫煙、糖尿病、肥満、高血圧などです。動脈硬化の進行を放置すると、例えば心臓に酸素や栄養を供給している冠動脈に起きれば狭心症や心筋梗塞、それから脳の血管がもろくなれば脳出血、詰まれば脳梗塞、足の動脈に起これば下肢の壊死につながる可能性があります。 血圧と脈波を同時に測定することにより、足の血管の詰まり(ABI)や血管の硬さ(baPWV)を知ることができます。

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