静岡県議会9月定例会が閉会 副知事人事案は見送り引き続きの検討事案に
静岡県議会9月定例会が閉会しました。鈴木知事が上程を見送った新たな副知事の人事案について、それぞれの会派から丁寧な説明を求める声が上がりました。 9月定例会最終日の11日は、医療現場のデジタル化に向けた助成費用などを盛り込んだ一般会計37億2000万円の補正予算案を含む22の議案を、全会一致で可決しました。 また、衆院選が27日に行われることに伴う経費、19億3200万円の専決処分の決定が報告されました。 一方、鈴木知事は今回の定例会で、森貴志副知事に代わり総務省元官僚の平木省氏を副知事に起用する人事案を提出する方針を固めていましたが、これを一転。見送りを強いられる結果になりました。 鈴木康友知事 「今回の人事案件、一定の影響が出ると判断したことから、慎重な取り扱いが必要だということで、今回議会への提出を見送った」
自民改革会議は
副知事人事案をめぐっては、県議会最大会派・自民改革会議の議員から議会への説明が十分でないままに、報道が先行したことに対して反発の声が上がっていました。 自民改革会議 相坂摂治代表: 「副知事議案の議案の我々に対しての提示の仕方は、前川勝県政のスケジュール感。知事が代わったところで、こうした今までの習慣のようなものを見直していくことが大事」 今後、再び人事案が提案された場合には、会派で協議する方針です。 Q今後知事との関係性に影響はあるか 自民改革会議 相坂摂治代表: 「今回のことで知事との関係性について何らかの溝が生じるということは、会派としても考えていない」 一方でリニア問題などでの鈴木知事の対外的な取り組みはスピード感があると一定の評価をしました。 県議会第2会派の、ふじのくに県民クラブは… ふじのくに県民クラブ 田口章会長: 「私としては残念。今回の進め方としては、どこをどうという話はしないが、本来であれば人事案件は丁寧に進めていくことが常道なので、そのあたりがうまくいかなかったというのは、当局として反省すべき点は反省していただきたい」 鈴木知事はこの人事案について引き続き検討するとしています。