初参戦の髙橋聖人が右ハイキック一発で伊藤澄哉にKO勝ちし「最短ルートでベルトを狙う」【RISE183】
「RISE183」(11月23日、東京・後楽園ホール)で上位ランカー3人が出場するライト級戦が2試合行われた。 第8試合では同級1位の伊藤澄哉(戦ジム)とRISE初参戦となる元NKBフェザー級王者の髙橋聖人(TRIANGLE)が対戦し、髙橋が1Rで戦慄のKO勝ちを収め、一気にトップ戦線に浮上した。 伊藤は2022年12月に現王者の中村寛にKO負けを喫するも、2023年10月に復帰するとここまで3連勝でランキング1位に浮上した。 対する髙橋は“高橋三兄弟”の三男。これまでヒジありルールを主戦場にしており、RISEルールへの順応が勝負の分かれ目になると思われていた。
1R、ともにオーソドックスの構え。ともに右カーフ。伊藤は一気に距離を詰めると右ストレートからパンチの連打。これで髙橋がスリップダウン。伊藤は右カーフからパンチの連打で髙橋を下がらせる。髙橋は左に回りながら体勢を整えるが、伊藤の圧は強い。髙橋は右カーフ。伊藤は前に出て左ミドル。髙橋は右ミドルを連打。しかし伊藤は前に出てパンチ。伊藤は右カーフからパンチ。残り10秒を切り、伊藤が前に出る。しかしコーナーを背負った髙橋が右ハイキック一閃。伊藤はばったりと前のめりに倒れ、髙橋が戦慄のKO勝ちを収めた。伊藤は意識は取り戻したものの首を固定されて担架で退場した。 髙橋は試合後のマイクで「初参戦で1位の選手、皆さん、負けると思っていたんじゃないですか? でも僕も厳しい戦いになると思っていたんですが狙っていた攻撃が入って1RKOできてうれしいです。前の試合で同じ63kgで、あんまりぱっとしない試合してたじゃないですか。僕が一番ベルトに近い人間じゃないかなと思っています。最短ルートでベルトを狙っていこうかなと思っています。兄弟揃って頑張って行きますので応援お願いします」とタイトル挑戦をアピールした。
その前の第7試合では同級2位の北井智大(チームドラゴン)と3位の塩川琉斗(TOP STAR GYM)が対戦し、塩川が3-0の判定で勝利を収めた。 北井はケガでの長期欠場からの復帰戦で約1年ぶりの試合となる。塩川は2022年から6連勝で3位にランキングした期待のホープ。 1R、オーソドックスの構えの北井とサウスポーでスタートの塩川。塩川は右ジャブを連打。北井は圧をかけてパンチも足を使ってかわす塩川。塩川は前蹴りで下がらせパンチ。そして右ローで北井の左足をつぶしに行く。そして左ストレート。北井は前に出るが塩川はかわし、逆に圧をかけて顔面前蹴り、そして左ストレート、なおもパンチをまとめ、前蹴りも。北井も打ち返すが、塩川は下がりながらも的確に左右のパンチを当てていく。北井は早くも鼻血を流す。 2R、北井は圧をかけて左ロー。塩川は足を使って回ると冠せう蹴り。北井は圧をかけて前に出て右ストレートをヒット。塩川はバックスピンキック。北井は前に出てパンチ。塩川は間接蹴りで距離を取ってパンチ。北井はそこにパンチを合わせ前に出る。しかし塩川は距離を取ると顔面前蹴り。そして左右のフックを連打。追う北井だが、塩川は足を使ってかわしてパンチ、前蹴り。そして飛びヒザであごを突き上げる。それでも北井は倒れず前に出てパンチを振り続ける。