「パワハラの確証は得られなかった」兵庫県が斎藤知事の“疑惑”の調査結果公表 新ルールや是正措置も
読売テレビ
兵庫県の斎藤元彦知事の"パワハラ"疑惑について、死亡した元幹部が今年4月に行った公益通報について、兵庫県が調査結果と是正措置を公表しました。 今年3月、兵庫県の元幹部が斎藤知事の"パワハラ"などの疑惑を告発する文書を作成。その後、4月に兵庫県に公益通報を行い、事実の解明と是正措置を取るよう検討を求めていました。県は7月までに関係者へヒアリングなどを行い、11日、調査結果が公表されました。 県の調査結果では、知事が受け取ったとされる贈答品に関して、受け取りが職員個人の判断に委ねられていた点が問題だとしたほか、贈答品ではなく貸し出しだったものの、貸し出し期間を定めた書類がなかったため、贈答品との誤解を受けた場合があったとしました。 また知事の“パワハラ”疑惑については、「業務上の必要性から強い口調で指導することがあった」ということで、「パワハラと認められる事案があったとの確証までは得られなかった」と結論付けています。 兵庫県・斎藤元彦 知事 「是正措置の中で風通しのよい職場づくりをしっかりやっていく(ことを求められたので)研修を(知事も含む)次長級以上も受けていく」 一方、県とは別にパワハラなどの調査を行う百条委員会は、12月25日に斎藤知事への証人尋問を公開で行う予定です。 ◇◇◇ (中谷しのぶキャスター) 11日に発表された調査結果はこちらです。
兵庫県が調査したものが11日、公表されました。この他にも6人の弁護士による第三者委員会、そして県議らによる百条委員会の結果は来年3月までに公表されるということで、きょう発表されたのは兵庫県による調査結果です。
まず贈答品について、告発文書では「知事のおねだり体質は有名」、「高級コーヒーメーカーなどをゲットしている」などと記載されていましたが、県の調査結果では、知事の意図しない贈答品の受領につながったケースが確認された。また貸与期間を定めた書類などが不在で、貸与を装った贈与と誤解を受けたケースもあったと公表されました。 またパワハラについて、告発文書では「出張先でも関係なく職員を怒鳴りつける」、「時間おかまいなしの指示が来る」などと指摘がありましたが、県の調査結果では、業務上の必要性から職員に強い口調で指導することがあった。またパワハラ事案があったとの確証までは得られなかったとしています。 ただし、第三者委員会、百条委員会の結果は、まだ先です。兵庫県の結果がこのように示されたということです。 百条委員会は12月25日に、斎藤知事や片山副知事への証人尋問を公開で行う予定です。 それに伴って兵庫県は改善策を発表しました、その内容がこちらです。