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感染者増が止まらぬインド「進むも地獄、退くも地獄」

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Wedge

 前回の記事(「『ロックダウン』はさらなる延期、経済が危ぶまれだしたインド」)では、インドにおける新型コロナウィルスの患者数はハイペースで増えているとお伝えしたが、5月29日になってもそのペースは衰える気配がない。いや、さらにそのペースを上げて増え続けている。累計患者数は16万人を超え、一日に約7000人以上のペースで増え続けているのだ。

 死亡者数がまだ5000人に達しておらず死亡率が他国と比べ相対的に低い点だけは幸いだが、それでもある程度落ち着きを見せ始めた欧米と違い、ブラジルとともにインドはまだまだピークは先にあるかもしれないと思わせる感染の拡大ぶりだ。  世界的にはインドは「ロックダウン≒都市封鎖」下にあると思われている。そして同時にこのような強硬措置をとっているのになぜ患者が増えるのか? とも思われている。  一般的に「ロックダウン≒都市封鎖」と言うと、 ・医薬品・食料品購入目的以外の外出は禁止 ・都市間の移動禁止 ・在宅勤務の徹底  などがイメージされるが、今現在のインドの「ロックダウン」は少し違う。  インドのロックダウンは現在、全土を(1)グリーンゾーン(2)オレンジゾーン(3)レッドゾーン(4)封じ込めゾーンの4つに分類して、それぞれの地域で許される活動を細かく定めるという方法をとっている。ちなみに私の家やオフィスがあるデリーのあるエリアは(3)レッドゾーンに分類されている。上から2つ目に危険とされているエリアだ。  「レッドゾーン」と聞くと、非常に規制が厳しそうなイメージがするが、実際は従業員の33%までは出勤が認められており、車の利用も人数規制(3名まで)を守ればOKとなっている。隣接する州への移動も州政府同士が認めればOKだ。実際私は今週食材の買い出しのために2カ月振りに車に乗ったのだが、道路には渋滞があった。なかには明かに4名以上乗っている車も見受けられた。  オレンジゾーンに至っては、オフィスはほぼ通常通りの勤務が可能であり、正直「ロックダウンとは?」と首をかしげてしまうような状況だ。公式には「インドはまだロックダウン中」と声明を政府は発表するものの、その細則はとても「ロックダウン」を言えるものではない。その結果が現在陥っている「ロックダウンなのに止まらぬ患者の増加」だと考えられる。

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