「大人AKB48」塚本まり子が卒業 「普通のママに戻ります」
「大人AKB48」の塚本まり子が1日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。 塚本は、「AKB48」と江崎グリコのタイアップ企画として、30歳以上の女性を対象に期間限定メンバーとして募集された「大人AKB48オーディション」で5066人の中から選ばれて、4月から「AKB48」のメンバーの一員として活動。 同商品のCMに出演したほか、劇場公演や握手会、東京ドーム公演などにも出演してきた。 この日、夫と2人の子供が見守る中、峯岸みなみがキャプテンを務める「チーム4」のメンバーとともにステージに立った塚本は、「今日が一生の思い出になるように頑張ります!」と宣言すると、ミニスカート姿で親子ほど年の離れた西野未姫よりも高くジャンプするなど、全力で「アイドルの夜明け」公演をパフォーマンスした。 自身の誕生日である7月16日に劇場公演デビューを果たした際には、振付もおぼつかず、ポジションを他のメンバーに教えてもらう場面もあったが、最後のステージとなるこの日は振付もしっかりとマスターしている様子。10曲目の「女子高生はやめられない」では、メンバー全員がクマのぬいぐるみではなく「パピコ」を持って踊った。ダブルアンコールでは、塚本がセンターを務める中、「教えてMommy」と「上からマリコ」をメンバー全員で熱唱。さらに、塚本が最後にどうしても歌いたかったと言い、この日のためにレッスンした「チーム4」の楽曲「ハートの脱出ゲーム」を披露した。 最後のMCでは、他のメンバーたちから「『チーム4』のママみたい」「大好き」と言われ、瞳を濡らす塚本。「教えてMommy」のオリジナルメンバーである渡辺麻友、島崎遥香、小嶋真子、川栄李奈、大和田南那からもメッセージが寄せられて、島崎からの「今思うと“まりり”じゃなくて、“ママり”の方が良かったですかね」、渡辺からの「もっとずっと“まりり”と一緒にいたかった」というコメントには、こらえ切れずに涙を流した。 最後のあいさつに立った塚本は、「みなさん、今日は本当にありがとうございました。4ヵ月間という短い間でしたが、まさか私がこの年になって『AKB48』に入れるなんて思ってもみなかったことで、本当にキラキラした4ヵ月間でした」とニッコリ。 続けて、「温かいファンのみなさまの優しさや、メンバーの純粋でまっすぐな優しさ、背中を押して守ってくださるスタッフの方々の優しさに、私はこの4ヵ月間色んなことを教えて頂きました」と振り返り、「人に優しくするのはスゴく難しいことだと思うんです。でも、『AKB48』はみんな優しいの。優しさはかならず未来につながります。私はそんなことをこの4ヵ月で学ぶことができました。本当に素晴らしい時間をありがとうございました」と感謝した。 そして、「私“まりり”は、ひとまず普通のママに戻ります」とマイクを置くと、笑顔でステージを後にした。