新ホール整備費172億円 県が早期整備プランの素案を発表【徳島】
JRT四国放送
続いて新ホールの話題です。 県は12月11日、県議会の経済委員会で、藍場浜公園西エリアでの新ホール早期整備プランの素案を明らかにしました。 県は11日行われた県議会の経済委員会で、藍場浜公園西エリアでの新ホール整備について、本体工事に加え設計や備品調達などを含めた費用は、約172億円の見込みであるなどとした、新ホール早期整備プランの素案を発表しました。 これについて取材している小喜多記者です。 (小玉アナウンサー) 新ホール整備の整備プランの素案が明らかになったということですが、施設の概要はどうなっていますか? (記者) まず、県が目指している新ホールの概要ですが、客席は1500席以上、リハーサル室を確保し、小ホール的な機能もある多目的スタジオや、交流ロビーなども設置する予定です。 (小玉) 今回発表された整備費172億円の内訳はどうなりますか? (記者) 整備費内訳整備費については、工事費が154億円、設計費が7億5千万円、工事管理費などが3億3千万円、備品費が7億1千万円で合わせて約172億円となりました。 (小玉) 大きな費用となりますが、財源はどう確保していくのでしょうか? (記者) 県は機能性や利便性施設の品質を確保しつつコスト削減を図るとしています。 また、取り壊した旧文化センター、旧徳島市中央公民館旧県青少年センターの機能の一部を集約した施設にするので、これらの要件を満たす国からの有利な財源の確保を目指すと見られます。 (小玉) 県民の間ではとにかく早くホールを作って欲しいという声を多く聞きますが、この計画で行くと今後の見通しはどうなりますか。 (記者) 今回は整備スケジュールについても示されました。 まず、事業者選定に4か月、基本設計・実施設計に1年6か月、本体工事に2年10か月を見込んでいて、事業者選定から本体建設工事完了までには5年弱の期間となります。 (小玉) また、この藍場浜公園西エリアでの新ホール整備では、駐車場不足を懸念する声が多くありますが、そのあたりはどうですか。 (記者) 先日、徳島市中心部で行われたディズニーパレードでは、たくさんの見物客が集まりましたが、多くの人が公共交通機関を活用した例をあげ、こんな質問もありました。 (グローカルplus・岸本淳志議員) 「駅周辺に車が大渋滞したりとか、目立った混雑はなかった。新ホールについて駐車場少ないと言われ、指摘懸念されているが、今回8万人の人が来ても駐車場問題は解決できる先例ができたのではないか」 (県文化プロジェクト室・伊澤弘雄室長) 「新ホールの来館者は自家用車の利用が多く見込まれる。新ホール整備においてもこの度の成功例、また他県の事例をしっかり勉強して、引き続き使いやすい県民にとって使いやすい施設になるように検討を進めていく」 (小玉) 確かにパレードの時は8万人もの人が集まりましが、交通渋滞などの大きなトラブルは聞こえてはきませんでした。 (記者) 県によりますと、藍場浜公園西エリアの半径500メートル以内には2500台の公営、私営の駐車場があるということで、効率的に活用できればと考えているのではないでしょうか。 いずれにせよ、30年近く紆余曲折を重ね、未だ実現していない新ホール整備。 県民の多くの願いは早期整備です。 今後も前向きな議論に期待したいと思います。