Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

僕の本質は山本理央に近い――『思い、思われ、ふり、ふられ』当初は意外だった配役:インタビュー

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
MusicVoice

 大人気少女コミック「ストロボ・エッジ」と「アオハライド」、その両作の系譜を継ぐ「咲坂伊緒 青春三部作」の最終章にして、累計部数500万部を突破した「思い、思われ、ふり、ふられ」が、史上稀にみるアニメーション&実写での連動W映画化プロジェクトが実現した。このうちアニメーション制作は、大ヒット作品『劇場版 ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-』のA-1 Picturesが担当。4人の高校生が過ごす、青春時代の何気ないようで特別な時間を、ときめきや切なさという細やかな感情と絡めながら、ドラマチックに描いていく。  そのひとり、山本理央役の島崎信長(※崎は山へんに立つ可)にインタビューを敢行した。「Free!」(七瀬遙)、「ダイヤのA」(降谷暁)、「ソードアート・オンライン アリシゼーション」(ユージオ)など高い評価を得ている人気声優が、演じる上で大切にしていることとは。本人に聞いた。【取材・撮影=鴇田崇】

山本理央に合っていた

――今回は、どのような経緯で出演が決まったのでしょうか?  まずオーディションのお話をいただいて、受けさせていただきました。オーディションは複数のキャラクターで受けさせていただくことが多いので、今回は実はふたりとも理央も和臣も受けました。そして出演が決まったという連絡を受けた時に相手役が斉藤壮馬君だと聞いて。最近の自分の中の感触では僕が和臣で、壮馬君に理央のイメージがあったので、配役が反対だったことを知って意外だなと思いました。でも実際にやってみたらすごく納得がいくキャスティングで、僕も壮馬君の和臣が好きになって、本質的には自分は理央が合っていたなと思わされましたね。 ――ご自身が理央だなと思われた一番の理由は何でしょうか?  理央ってすごく分かりやすい男の子なんですね。和臣も方向性が違うだけで実はストレートな子だと僕は思ってるんですけど(笑)、理央はいじけたり、自分の中でくすぶったり、怒ったり悲しんだり、全部が等身大のところがある。僕も普段、いろいろと考えはするのですが、最後のほうは感情で決めてしまうところがあるんですよ(笑)。「ものごと気持ちで!」みたいなタイプでもあるので、理央のほうが自分との親和性が高く、演じやすくて好感が持てました。朱里や由奈とのシーンでは、由奈と話しているシーンのほうが、僕個人の感覚では話しやすい感じがして。どんどん話したくなる感じがして、自分の中の扉が開かれていくような感じもあって。そういう意味での僕の本質は、理央のほうが近いなって思いました。 ――演じるキャラクターと自分自身の感情を、まるで交互に往来しているような作業の繰り返しで正解を見つけていくものなのですね。  そうですね。でもそれは作品や演じる役柄にもよると思うのですが、こういう等身大の青春ものは、より自分に近づくというか、感情移入するところがあります。キャラクターとして固めてしまうと、どうにもウソみたいな感じになる。もともとウソを本当にする仕事で、それはお芝居をする仕事であればどのジャンルも同じことだと思いますが、そのなかでもリアリティーを追い求めていく、そこに生活をしているほどの等身大のリアルを求めるとなると、より繊細な寄り添い方をしますよね。盛りもせず、作り込みもせず、極力余計なものを削いで、本質的な部分で近づけたらなと思うことが多いですね。 ――理央はどのようにキャラクター像を作り上げたのでしょうか?  理央に関しては、冒頭から大きなディレクションはいただいてないんです。方向性くらいです。でもひとつだけ、冒頭で由奈ちゃんと仲良くなる前の理央は、これからかわいらしい男の子に到達する前の、出発点ではもうちょっと柔らかい理央で初めはトライしたんです。そこではもっと、壁や距離があったほうがいいと言っていただいて。僕はキャラクター個人しか観ていなかったけれど、監督は完成形まで予想しておっしゃっていたので、完成した映画を観た時にバチっと理解できました。壁があったけれど次第に柔らかくなっていく出発点は、到達点が鮮明に見えるなあって関心しました。明確なビジョンをお持ちだったということになりますよね。 ――キャラクターを演じる上で心がけていることは何でしょうか?  自分がどうのではなく、作品を良くするためには何をするかを考えています。それが一番大事なことだと僕は思います。自分がどう見える、どういい声を出すか、島崎信長がどう目立つのかではなく、山本理央が輝くためにはどうすればいいのか、作品のために何ができるのかを考えて行動できればいいなと思いますね。みなさんそう思ってやっていると思いますが。

【関連記事】