家庭で温泉楽しんで スタンド利用を呼び掛け 南房総の組合(千葉県)
南房総市温泉組合(鈴木俊一良代表理事)は、同市千倉町北朝夷にある温泉スタンドの利用を呼び掛けている。個人向けのコイン式スタンドで、20リットル100円(ポリタンクなどは各自で持参)で利用できる。
同市と同市観光協会と連携し、さまざまな事業を行っている同組合。「南房総市は温泉の源泉数が豊富だ」として、市内に温泉施設を増やしPRすることで、「南房総市温泉郷」の実現を目指している。
平成30年度から県の許可を得て、同所で新しい温泉の掘削を始め、泉質分析や施設整備などを経て、昨年7月から市内宿泊施設などへの配湯を開始。広く一般にも使ってもらおうと、8月にはスタンドを開設した。
泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉(低張性・アルカリ性・冷鉱泉)。切り傷や末しょう循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚感染症に適応するとされている。
組合によると、安房地域では個人向けの温泉スタンドは珍しく、地域住民を中心に利用があり、リピーターも多いという。
利用した人たちからは「肌がツルツルになった」「いつものお風呂と違って、体が温まる気がした」などの声が寄せられているという。
組合では、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続き、温泉に行きづらくなっている中、地元の身近な温泉を家庭で楽しんでもらいたい」と呼び掛けている。
スタンドを利用する際の専用コインは、JR千倉駅の同市観光協会千倉観光案内所で取り扱っている。
詳しい問い合わせは、同案内所(0470―44―3581)へ。
房日新聞