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「IR汚職」秋元司議員、上昇志向に囚われた半生 万能感から“怪しい人脈”に…

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デイリー新潮

 8月28日、一人の男が東京地検に出頭し、特捜部に逮捕された。男の名は松浦大助(51)。IR汚職事件で1月に起訴され、8月20日に再びお縄となった秋元司衆院議員(48)のために、証人買収に加担したとの容疑である。

「7月末に就任した新河隆志特捜部長は胸を撫でおろしていますよ。松浦は本来、8月上旬に逮捕されるはずでしたが、追っ手をまいて行方不明に。着任早々、容疑者に逃げられたでは、メンツが丸潰れですからね」(全国紙記者)  証人買収で逮捕されたのは、秋元被告を含めこれで5人に。次々と湧いて出る国会議員の“黒い人脈”に世間は呆れるばかりだが、彼の半生を辿れば、政治家とは思えぬ人脈も頷ける。  東京・足立区生まれ鹿児島育ちの秋元氏は、2浪して大東文化大学に進学。  当時を知る大学関係者は、 「彼は弁論部に入っていましたが、周囲より年上という劣等感もあったのでしょう。在学中に小林興起元衆院議員の書生となり“自分はホンモノの政治を知っている”と他のメンバーを見下すようなところがあった」  カバンも看板もなかったが、小林事務所で得た人脈を手繰り寄せ、2004年には全国比例2位の得票数で参院選に初当選する。ところが、 「彼は10年の参院選で落選。その後の浪人生活ですっかり人が変わってしまった」  とは、さる自民党議員だ。 「2年後に衆院東京15区に鞍替えし、比例復活当選を果たしますが、上昇志向が輪をかけて強くなっていった。そこからは、クラブ営業に関する風営法改正にのめり込み、日本の夜のエンターテインメントを強化しようと『ナイトタイムエコノミー議連』の事務局長に。いずれも警察利権に手を突っ込むもので、普通の議員はやりたがりません。これらの政策実現が成功体験となった」  そして、疑惑のIRだ。 「しかし手を出すにも、新参者が新たな利権にありつく余地は残っていなかった。でも、お嬢様育ちの妻を娶って都心の高級タワマンに住むなど、公私ともに絶頂にあった彼は、万能感から怪しい人脈にのめり込んでしまった」(同)  恐れを知らぬ慢心だ。 「彼の天狗っぷりはすごくて、あろうことか、派閥のボス・二階俊博幹事長の指示に異を唱えて食って掛かることもあったといいますから」(自民党関係者)  おごれる者、久しからず。 「週刊新潮」2020年9月10日号 掲載

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