Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

姉と同じ「甲子園」目指す 日本航空石川の田中君 「両親喜ばせたい」/兵庫・丹波篠山市出身

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
丹波新聞

 今春の「センバツ」(選抜高等学校野球大会)に出場予定だった石川県輪島市の日本航空高校石川野球部。兵庫県丹波篠山市出身で同部に所属する田中歩君(3年)は、11日から行われる県の代替試合と、「センバツ」の代替試合となる「交流試合」に向け、メンバー入りを目指して白球を追いかけている。姉の栞さんも3年前、夏の第99回選手権大会で、同部のマネージャーとして聖地・甲子園の土を踏んだ。姉に続き、幼少期からの憧れの夢舞台を目指している。  165センチ、65キロで、右投げ右打ちの二塁手。小柄ながらパンチ力のある打撃が持ち味。50メートル走は6・2秒。  3人きょうだいで、2人の姉を持つ末っ子。幼少期、阪神タイガースの大ファンの父・克一さん(50)と一緒に甲子園へよく足を運んだ。矢野燿大捕手(現監督)に憧れ、小学3年生から野球を始めた。  地元・味間少年野球団では捕手で活躍。中学時代は、市内の硬式チーム「ベースボールネットワーク」に所属し、「何度もやめたいと思った」と振り返るほどの厳しい練習を乗り越え、外野のレギュラーを勝ち取った。3年時には秋の県大会で優勝し、各地区の代表チームが集う「グランドチャンピオン大会」への出場に貢献した。  高校進学の決め手になったのは、キャビンアテンダントを目指して同校に進学し、野球部のマネージャーを務めた姉・栞さんの存在。遠征に付いて行くうち、自由が認められつつも、選手同士の規律がある「航空野球」に魅了され、「姉と同じ学校で甲子園を目指したい」との思いを強くした。  同校野球部は部員が約100人の大所帯。特待生の同級生たちが試合に出始める中、なかなか試合で結果が出せず、「もうやめたい」と、体重が落ちるほど思い悩んだこともあった。両親から「レギュラーになることや甲子園だけが全てじゃない」と背中を押されたと言い、「最後までやれば両親を喜ばせられる」と奮起した。  ウエイトトレーニングで筋力を強化し、高校からコンバートされた内野の守備練習にも力を注いだ。主軸を張っていた中学時代とは違い、つなぎ役として2番を打つことも増えたため、バントなどの小技も磨いた。  新型コロナウイルスの影響で、センバツと夏の大会がなくなり、悔しさのあまり、実家にいても練習をする意欲が湧かない日もあったという。代替試合の開催が決まり、「最後は勝って終わりたい」と前を向いている。  6月27日に行われた、同県の強豪、小松大谷との練習試合では、2試合目に7番セカンドで先発。二塁打を含む複数安打を記録した。他の練習試合でもコンスタントにヒットを放っており、好調をキープ。メンバー入りに向け、猛アピールを続けており、最後の夏に向け、「小さい頃から連れて行ってもらっていた憧れの甲子園でプレーする背中を見せたい」と意気込んでいる。  同校野球部の保護者会長を務める父親の克一さんは、「メンバーに入っても、入らなくても、最後まで力いっぱいやり切ってほしい」とエールを送っている。  「ベースボールネットワーク」の火置昌宏監督(55)は、「高校に入ってから本格的に内野手に挑戦しており、『本当によく頑張っているな』と伝えたい。最後の夏に出場機会があれば、悔いのないようにプレーしてほしい」と話している。

【関連記事】