会津美里町・伊佐須美神社の大しめ縄が完成、奉納 製作に福島県内外から多くのボランティア集う
福島県会津美里町の伊佐須美神社の大鳥居に飾り付けられる大しめ縄が完成し、8日奉納された。今年は県内外から集まった有志がしめ縄作りの担い手として協力し、新たな体制で継承につなげた。 多くの初詣客が訪れる年末年始を前に毎年、地元の有志メンバーによる会がしめ縄を作って飾り付けていた。会員の高齢化で製作が困難な状況となったため、今回新たにSNSなどを活用し、しめ縄作りの参加者を募った。その結果、地元の若者や神社総代をはじめ、東京都や郡山市など県内外からボランティアが集まった。 11月から毎週日曜日、計3回の作業で仕上げた。延べ130人ほどが携わり、団体名は「大しめ縄講中」と名付けられた。 参加した会津西陵高2年の遠藤春菜さん(17)と馬場美裕さん(17)は「普段はできない経験ができて良かった」と振り返った。神社巡りが趣味の会社員佐久間光司さん(29)は毎回、二本松市から訪れ「多くの人の目に付くしめ縄の製作に携われたのは貴重な経験となった」と達成感に浸っていた。
8日は雪が降る中、クレーン車や高所作業車で大しめ縄を取り付けた。沼沢文彦宮司が「みなさんの力がしめ縄にしっかり伝わった」と感謝の言葉を述べた。 (会津版)