実質500万円弱の新型トヨタMIRAIは普及するのか? クラウンと同価格帯の意味
12月9日、トヨタは新型「MIRAI」の販売をスタートした。各種補助金によって、実質500万円台から購入出来る点に注目だ! 【写真を見る】新型MIRAIの詳細(47枚) 質感の高い内装のポイントをチェック
ハンズ・オフ機能も搭載
トヨタのFCV(燃料電池自動車)MIRAIが2代目に進化した。約6年ぶりのフルモデルチェンジになる。 新型の詳細については既報記事を参照してほしい。メーカー自身が“フラグシップ”とうたう新しいMIRAIは、現行のレクサス「LS」などとおなじくGA-Lプラットフォームを採用、サスペンション・システムは全輪マルチリンク式で、1基の駆動用電動モーターをリア・アクスル直前に低く置いた後輪駆動車に変わった(初代は前輪駆動車)。50対50と、理想的な前後重量配分を実現しているのも特徴だ。 ボディは全長×全幅×全高:4975mm×1885mm×1470mmと、堂々たるサイズだ。流麗なルーフ・ラインのファストバック・スタイルが特徴だ。ボディサイズの拡大およびプラットフォームの刷新、そして水素タンクの形状変更などによって居住性と快適性は大幅に向上した。とくに定員は、これまでの4人から5人に増えている。 搭載するモーターの最高出力は182ps、最大トルクは300Nm。最高速度は175km/hに抑えられている。航続距離は水素タンクを満充填すれば、WLTCモードで850km。実質的な航続距離は600~700kmになるだろう。従来モデルに比べて約30%延びたという。 先進安全装備も大幅にアップデートされた。「Toyota Teammate」と呼ぶ高度運転支援技術を採用した。ソフトウェアのアップデート・サーヴィスによって、購入後も常に最新の機能を使えるようになるという。注目は、新型LSにも搭載が予定されている、自動車専用道路でのハンズ・オフ(手放し)運転機能「Advanced Drive」だ。ドライバー監視のもと、実際の交通状況に応じて車載システムが適切に認知、判断、操作を支援し、車線・車間維持、分岐、レーンチェンジ、追い越しなどをおこなう。このとき、ドライバーはステアリング・ホイールを握る必要はない。2021年に販売するモデルから搭載するそうだ。