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米国で激化する、 ストリーミング 業界の縄張り争い:「市場は分断され、残されるのはウォールドガーデンだけだ」

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DIGIDAY[日本版]

広告収益の奪い合い

縄張り争いはサブスクリプションだけにとどまらない。広告支出が従来型のテレビからストリーミング、コネクテッドTVプラットフォーム、ストリーミングアグリゲーターへと移るなかで、個々のメディア企業たちは自分たちがこれらの支出をマネジメントする立場につこうと同様の争いを展開している。 この流れはメディア幹部たちが「FAST」と呼ぶ、無料で視聴できる広告対応のストリーミングTV市場において顕著だ。AmazonによるIMDb TVやピーコックといった、自社以外のメディア企業からのストリーミングチャンネルを24時間配信している新興のプラットフォームは、広告収益を完全に掌握している。つまり、各チャンネルのインベントリを分割してメディア企業がそのインプレッションを自分たちで販売するといったことは認められておらず、収益の半分をメディア企業と山分けするという形が通例となっている、と複数のメディア企業幹部たちが証言している。 FASTはライセンスするプログラムを増やし、自分たちが広告収益をコントロールできるチャンネルをさらに増やそうとしているようだ。一方でメディア企業たちは、自分たちのチャンネルのパフォーマンスや視聴数に関するプラットフォーム共通のデータは受け取れない。「パフォーマンスを比較する共通項が存在しないため、どんなコンテンツをどこに流せばいいか判断が難しい」と別のエグゼクティブは言う。

分断されていくマーケット

メディア企業の懸念を他所に、コネクテッドTVプラットフォームやメディアコングロマリットのような広告対応ストリーミングサービス分野における大手のプレイヤーたちは、競って「囲い込み」を強めている。それによって市場はより分断され、広告主たちの苛立ちは増すばかりだ。 ロクがDSPのデータシュー(Dataxu)を昨年買収したあと、AmazonはFire TVプラットフォームにおけるデータシューの機能を停止させたのが好例だ。あるエージェンシーの幹部はこう語った。「コネクテッドTVはもはやお互いに在庫をシェアしない。いくつかの巨大なウォールドガーデンがあるだけだ」。 [原文:The streaming wars have escalated over turf grabs] TIM PETERSON(翻訳:塚本 紺、編集:分島 翔平)

編集部

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