【オーストラリア】パース盆地ガス、ミンレスと三井が交渉か
オーストラリア・西オーストラリア(WA)州のパース盆地では石油・ガス資産の買収と合併が進んでおり、最近ではクリス・エリソン氏が最高経営責任者(CEO)を務める鉱業サービス会社ミネラル・リソーシズ(ミンレス)と三井物産の動向に注目が集まっている。市場ではエリソン氏が三井物産と交渉中との臆測が浮上している。27日付オーストラリアンが伝えた。 パース盆地では、ミンレスが従来型ガスの「ロックヤー」プロジェクトの開発を行っている。同社は2022年12月に買収したWA州のガス探鉱ノーウエスト・エナジーを通じ、約2年間で6件のガス井を掘削した。 一方で三井物産の子会社の三井E&Pオーストラリアと石油・ガス会社ビーチ・エナジーは共同で、パース盆地のウエイトシア(Waitsia)ガス田プロジェクトを保有している。ビーチによれば、同プロジェクトの施設建設は当初の予定から6カ月遅れ、今年年央としていた商業生産の開始は来年初めになる見込み。建設コストは当初の見通しの1.3倍となる最大13億豪ドル(約1,280億円)に増加するとみられている。 市場では、ウエイトシア・ガス田プロジェクトの施設でロックイヤー・プロジェクトから産出するガスを処理することで、事業の効率化が図れるとの見方があるようだ。