台風3号、台湾に接近中 陸上警報が台北や桃園、台中などに拡大=気象署
(台北中央社)中度台風(台湾基準)台風3号は勢力をわずかに増しながら、台湾に接近している。交通部中央気象署(気象庁)は23日午後5時30分、18時間以内に風速13.9メートル以上の強風域に入る可能性がある地域に発表する「陸上台風警報」の対象範囲を台北市や北部・桃園市、中部・台中市などに拡大した。 気象署によると、台風3号は午後7時現在、台湾本島最南端のガランピ(鵝鑾鼻)の東約400キロの海上を時速約20キロから約17キロに速度を落としつつ、北北西から西北西に向きを変えながら進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は43メートル、最大瞬間風速は53メートル。中心から半径220キロ以内は風速13.9メートル以上、半径70キロ以内は風速24.5メートル以上の強風域。 23日午後7時15分時点で陸上台風警報が発表されているのは、北部・台北市、新北市、基隆市、桃園市、新竹市、新竹県、中部・苗栗県、台中市、南投県、彰化県、雲林県、北東部・宜蘭県、東部・花蓮県、台東県、南部・嘉義市、嘉義県、高雄市。 同署の劉宇其予報官は記者会見で、台風の中心は24日深夜から25日明け方にかけて台湾北部を通過する見込みだと説明。台湾で風雨が最も激しくなるのは24日夜から25日にかけてで、25日には台湾本島の西側や宜蘭県東部の山地で台湾基準の大豪雨(24時間雨量が350ミリ以上または3時間雨量が200ミリ以上)以上の雨が降る可能性があるとした。また26日も台風外側の雲の影響があり、北部は雨脚が次第に弱まるものの、中部や南部では局地的に強い雨が降る可能性があるとして注意を呼びかけた。 (張雄風/編集:田中宏樹)