”しぼりたて”の季節がやってきました。 　酒蔵の前に吊るされた青々とした酒林は、「新酒ができた」ことを知らせるサインです。 　京都府宮津市の造り酒屋では、冬の到来を告げる新酒の搾り込みが始まっています。 　「ハクレイ酒造」は江戸時代から伝統の味を守り続ける造り酒屋で、蔵人たちはタンクの中のモロミを櫂で混ぜる作業に追われています。 　１０月中旬に仕込まれ、約１カ月間酒蔵で発酵・熟成させた酒を搾り、杜氏が新酒の香りや味わいを確かめました。 　今年は、夏の猛暑によるコメの生育が心配されていましたが、フルーティーでキレのある甘口の新酒に仕上がったということです。 　新酒はきょうから、京都府や兵庫県の酒屋などに出荷されます。