《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
〈いつものガストとは趣向の変わったMenu Gusto & L’alliumをお楽しみください〉──東京・白金台の人気フレンチ店「Restaurant L’allium」の進藤佳明シェフは、そうコメントを寄せる。進藤シェフの監修のもと、大手ファミリーレストラン「ガスト」は11月21日、初のフレンチコースの販売を開始した。 【写真】全4品、1990円のフレンチコースを実食。スタッフが持ってきてくれた瞬間
新たにスタートした「至福のフレンチコース」(税込1990円)では、前菜、スープ、メイン、デザートの全4品が楽しめる。フードライターが解説する。 「ファミレスらしい手頃な価格でありながら、メインのハンバーグのソースには黒トリュフを使うなど、企画へのこだわりを感じます。また、猫型の配膳ロボットでおなじみのガストですが、このコースに関しては、スタッフが1品ずつ提供するといいます。さらに、可能な限り、客の食べるスピードにあわせた提供や料理の説明も行うというのだから驚きです。
ファミレスで本格フレンチが楽しめる物珍しさから、SNSでも大きく話題になり、 “食べてきた”といったレポートが盛り上がっています」(フードライター) 提供の仕方など、フレンチらしい“体験”も含めて楽しめるコースのようだ。しかし、そのぶん現場は慣れない作業に負担を感じているのかもしれない。販売開始日の夜、ガストのある店舗で「至福のフレンチコース」を注文したところ、対応した女性スタッフは、メニューの説明中に噛んでしまうなど緊張している様子だった。 また、ハンバーグにナイフとフォークでなくスプーンを提供したり、箸を落としてしまうといったミスが続き、「すみません。初めてのことで緊張してしまって」と本音をもらしていた。本来ならライスかパンを選べるはずだが、何も聞かれずにライスが出てきたところにも慌てぶりがうかがえた。ただ、ワインにつけ込んだブドウ色の温泉卵(!)など、どの料理もフレンチらしく見た目にも凝っており、味も量も価格からすると申し分なしと言えるだろう。
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