ウーバーイーツ労組が会見 事故実態調査へ(全文2)社会の怠慢のしわ寄せは配達員へ
問題提起につなげていきたい
それはひいては、じゃあ誰がこういった社会の怠慢によるしわ寄せを食っているかっていうとやっぱり配達員になってきて、彼らが一番コストを押しつけられている。そこは本当はこの国に暮らすものとして、みんながそれぞれに考えて、本当にこういう制度でいいのかっていうことをもっと言っていかないといけないんですけれども、その端緒として今回、ウーバーイーツユニオンのほうで、こんなに事故がたくさんあると、しかもその事故はウーバーイーツの報酬制度、報酬体系によって長時間、ぎりぎりのところを頑張ってやるような報酬体系になっているがために誘発されている部分もあるということとか、そういうことを事故の事例をたくさん集めることで明らかにしていって、そういう事故が放ったらかしにされている現状の制度が本当にいいのかという問題提起につなげていきたいというふうに考えております。 それが社会制度上の問題というところなんですが、これに対してじゃあ会社のほうは、いや、われわれは保障を出していますからっていうとは思うんですが、それも、このウーバーイーツユニオンが発足の準備を始めた5月。その5月以降に、会社はウーバーイーツユニオンの設立総会の10月3日の2日前、10月1日に保障を突然始めた。それまではまったくないわけです。9月30日まではまったく保障がなかったものが、このユニオンの設立に合わせるかのように10月1日に保障を始めた。で、保障をしているからいいじゃないかということを言いたいのかもしれませんけれども、それが今、天野さんからの説明にあったように、なかなか十分と言えるものではないと。
報告するとアカウントを取り上げると言われた
先ほどユニオンのメンバーから情報提供をいただいたんですけれども、例えばイギリスのほうではウーバーイーツが提供している傷害保険の上限額が90万円だそうです。円建てで約90万円。この65万円の差はなんなのかということも問題ですし、それから事故に遭ってその保障を会社に求めたところ、会社、ウーバーイーツがまったく対応してくれなかったっていうのはたくさん聞いています。それからもし話してくれれば、【ヨシダ 00:24:11】さん、話してもらっても大丈夫ですか。保障についてこれは出さないとかなんか言ってるっていう。大門のパートナーセンターで聞いたって。保障については出さないじゃなくて、保障を申請するとアカウントを停止するみたいなことを言われたって。 ヨシダ:夏ごろの話だと思うんですけど。 川上:ユニオンのメンバーの、配達員の方です。 ヨシダ:まだこの制度が決まる前なんですけども、けがをしたということで、申請。申請じゃないですね、当時は、報告をして。そしたらその代わりにアカウントを取り上げるという話がありました。それというのは、結局のところ、自分が配達員という立場を全部放棄することによって保障が得られるということなのかなというふうに当時は思ったんですけれども、現在のところは1回ではなくて2回目で取り上げられるような話も聞いておりまして、その辺の正確なところは定かじゃないんですけども、いずれにしても配達員としての立場を返上する代わりにその保障制度を受けれるということが実際に大門のパートナーセンターで私は言われたことがあります。