三菱UFJ銀行の貸金庫盗難、金融庁が報告徴求命令へ…被害総額は時価十数億円
三菱UFJ銀行の行員(11月14日付で懲戒解雇)が貸金庫から顧客の現金や貴金属を盗んだ問題で、金融庁は同行に対し、近く銀行法に基づく報告徴求命令を出す方針を固めた。貸金庫の管理体制に問題があったとみて、原因究明と再発防止を求める。 【図】いろいろありました…謝罪記者会見
東京都内の支店で管理職を務めていた元行員は2020年4月から4年半にわたって、2支店で顧客の貸金庫を解錠し、約60人分の資産を盗んだ。被害総額は時価十数億円に上るという。貸金庫は顧客のほか、限られた行員だけが解錠できるが、元行員は貸金庫の管理責任を担う立場を利用して無断で解錠していた。