主婦の在宅ワークに落とし穴…「扶養から外れた」「あわや申告漏れ!」その理由
最近では、在宅ワークや内職、フリマアプリなどで収入を得る主婦が増えているようです。わざわざ出勤せずとも自宅でスキマ時間に仕事ができる在宅ワークや、趣味と実益を兼ねたハンドメイド作品の販売などは、家事や育児に忙しい主婦に人気。 なかには月に10万円以上の収入を得ている人もいるようです。しかし、そこで気をつけたいのが「確定申告」。知らぬ存ぜぬのままにしておくと、後々痛い目に合うこともあるようです。
ハンドメイド販売の落とし穴
2児の母、Aさんはパートに行きながら、フリマアプリで自作のハンドバッグを販売する「二足のワラジ」で収入を得ています。パートの月収は約8万円、ハンドバッグの売り上げは月に3万円前後です。 「バッグの材料や郵送代などを引くと、利益は月1万円くらい。確定申告の必要があるかな? と調べたら、パートの給与所得がある場合、ハンドメイドでの儲けが年間20万円以内なら大丈夫だと判明したので、ひと安心していました」 しかしAさん、ハンドメイド仲間から思わぬことを聞かれます。 「住民税の申告はした?」 確定申告は必要ないはずだけど…と答えるAさんに相手はこう返します。 「Aさんはパートで働いているから、たしかにハンドメイドの所得が20万円に達しなければ確定申告はいらないわね。でも自治体に払う『住民税』のほうは、いくら儲けたかに関係なく申告しなきゃいけないのよ」 慌てて住民税の申告方法を調べて申告を済ませたAさん、親切な仲間のおかげで事なきを得ましたが…。 「これ、ずっと知らずにいたらどうなっていたんだろう、とゾッとしましたね」
「自分でも稼げる」のが嬉しくて…
続いて話を聞いたのはCさん。Cさんは栄養士の資格を持っており、自宅でレシピ開発などの仕事をしています。 「仕事はクラウドソーシングサイトで受注しています。もともと料理も好きなので、この仕事が楽しくて…」 クライアントから指名で仕事を依頼されることも増えたCさん。依頼されたら絶対に断らない、をモットーに1日の大半を仕事に費やしていました。 「仕事は楽しいし、月に10万円以上稼げることも増えたし…で、とても毎日充実していました」 しかし、確定申告の際に、Cさんは奈落の底に突き落とされます。 「仕事はできるだけ受注していましたが、社会保険や年金の扶養範囲内である130万円はオーバーしないように、気をつけていたつもりです。でも、自分の計算ミスで…経費を差し引いても、売り上げが130万円を超えてしまったんです。結局、保険料と年金を自分で払わなければならなくなり…。痛い授業料となってしまいました」