中日・岡林勇希、来季テーマは『一新』気持ち新たにがむしゃらに「目の前の全部のことを必死にやるだけです」
中日の岡林勇希外野手(22)が8日、岐阜県川辺町で行われた野球教室に参加し、来季は気分を一新して臨むことを誓った。今季は春季キャンプで右肩を故障。スタートで出遅れながらも後半戦に持ち直したが、不完全燃焼のイメージは消えなかった。来季は「一新」をテーマに据え、貪欲に目の前の一試合一試合を戦っていく。 12月らしい寒空の下、120人が集まった野球教室(BOOST CONNECT主催)。憧れのプロ野球選手を前に目を輝かせる小中学生への指導を終えた岡林はプロ6年目の来季、気持ちを新たにがむしゃらに野球に取り組む考えを明かした。 「僕は目の前の試合を必死にやらないといけない立場だと思います。来年に向けてやるしかない。また初心に返って頑張りたい」 試行錯誤を続けた1年だった。春季キャンプで右肩を故障し、開幕は2軍スタート。4月中旬に1軍に昇格したものの、7月下旬まで打率は1割台と2割台を行ったり来たり。スランプに苦しんだ時期に「右肩のけがの影響はありますよ。でも、そんなこと言ってられないですから」と語った言葉は本音だった。 後半戦は持ち直し、8月からシーズン終了までは打率3割1分7厘をマークした。「毎年うまくいくなんてことはないので、いい経験になった。来季だけじゃなく、これからの野球人生につながるんじゃないかな」。3年連続でゴールデン・グラブ賞を手にし、2度のベストナインと最多安打のタイトルも獲得したが、まだ22歳。これから長くレギュラーとしてチームを引っ張っていくためにも、今年得た教訓はしっかり自分の引き出しにしまった。 もう一皮むける前の一時的な停滞―。この1年がそうだったと将来は言えるように、まずは来年が大事になる。ゴールを定めないのが“岡林スタイル”。「目標を立てるということはすごくいいこと。だけど、僕は目の前の全部のことを必死にやるだけです」。それは「やるべきことをやっていれば、おのずといろんな成績はついてくる」と小さな積み重ねが大きな成果につながることを実体験で分かっているからだ。
中日スポーツ