【7人乗りの大型EV】フォルクスワーゲン「ID.6」 スタイリングが明らかに 特許画像リーク
中国政府への特許画像流出か
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】ID.6、どんなクルマ?【プロトタイプやコンセプトをIDファミリーと比較】 (114枚) フォルクスワーゲンの電気自動車「ID」ファミリーの中で最大のモデル、ID.6の姿が、中国政府に登録された特許画像から明らかになった。 昨年の上海モーターショーで未来的なコンセプトSUV「IDルームズ」として初公開された7人乗りの大型SUVで、広々とした室内空間を特徴としている。当初は中国でのみ販売される予定だが、将来的には他の市場にも展開される可能性がある。 車名は正式には発表されていないが、中国政府に提出された書類によると「ID.6」という名称が使用されることが明らかになっている。ワールドプレミアは今年後半を予定している。 中国の自動車サイトで公開された画像によると、ID.6は小型のID.4と同様のデザインを採用しているが、ヘッドライトが大きくなり、全体的にどっしりとした印象を与えるスタイリングとなっている。
同社最大サイズの電動SUV
ID.6はフォルクスワーゲン・グループのEV向けプラットフォーム、MEBを使用する最大のモデルとなる。2022年には、より大型のバン「IDバズ」が登場する予定だ。 2基の電気モーターを搭載するパートタイム四輪駆動を標準とし、約306psと45.7kg-mのトルクを発揮するものと予想されている。 コンセプトのIDルームズは、1回の充電での航続距離が450kmとされており、150kWの急速充電器で約30分で80%まで充電できるという。 IDルームズではスライドドアやデジタルミラーが備わっていたが、画像を見る限り、市販モデルには採用されていないようだ。しかし、デジタルミラーは兄弟ブランドであるアウディのeトロン(バーチャル・エクステリア・ミラー)で採用されていることを考えると、ID.6でもハイエンドモデルで導入される可能性がある。 IDルームズは、格納式のステアリングホイールとライダーユニットを備えた自動運転機能に重点を置いていた。ID.6の発売当初から装備される可能性は低いが、フォルクスワーゲンは将来のIDモデルすべてにレベル4の自動運転機能を導入することを目指している。
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