伊予鉄が67年ぶりに完全新設計!新型車両「7000系」一大プロジェクトの舞台ウラ
近畿車輛担当者: 「ただいまから走行試験を始めさせていただきます」 いよいよ最後の試験です。 三好さん: 「まぁ大丈夫だとは思うんですけど、やっぱり動く瞬間は…」
「走行試験」では工場内のレールをさまざまな速度で走行。何度も往復しながら走行時の加速・ブレーキ・異常音などを確認します。 三好さん(運転席で): 「ほっとしました。やっとここまできたかという感じですね」
大阪→愛媛を目指して!伊予鉄電車がJRの線路をゆく
旅立ちの日。牽引用の機関車と工場内で連結した車両は近畿車輛を出発。 アナウンス(JR徳庵駅): 「列車発車いたします」 完成して初めて踏み出した外の世界。およそ400キロ先の愛媛を目指します。
まだ世間に公にされていないその姿…しかも伊予鉄道の車両がJRの線路を走行するというレアな光景に、どこで聞きつけたのか…行く先々ではカメラを構える鉄道ファンの姿が。 そして… 記者: 「午前4時52分です。新型車両を引く機関車のヘッドライトが見えてきました」 およそ14時間かけ、新型車両が伊予市のJR松山貨物駅に到着しました。
最後はトレーラーに乗って 伊予鉄のレールへ
次の日。午後9時、大型トレーラーに乗せられた新型車両が、およそ17キロ先の松山市宮田町を目指しゆっくりと道路を進んでいきます。 目的地、直前最後に待ち構える一番の難所は急カーブの交差点です。 お見事!車道いっぱいを使った大回りで左折に成功です。 記者: 「見えてきました。新型車両を乗せたトレーラーが宮田町へと向かってきます。集まった人たちが一斉にカメラを向けます」 ここで、待ち受けているのが最後の大仕事。トレーラーに乗った車両をクレーンで吊り上げ、伊予鉄道のレールへと移す作業です。
「台車」がレールに乗せられ、いよいよ7000系の登場です。 記者: 「車両がクレーンによって、トレーラーから1メートルほどの高さに吊り上げられました」 宙に浮く車体。なかなか見られない光景に、沿道から熱い視線とカメラが向けられます。 三好さん: 「もうちょっとしたら台車入れ始めるんで」 無線: 「はい、了解しました」