伊予鉄が67年ぶりに完全新設計!新型車両「7000系」一大プロジェクトの舞台ウラ
ところ変わって松山市の伊予鉄道本社です。 三好さん: 「流線形にさせるということで、ガラス部分が少し死角が増えると」 近畿車輛・設計室 菅野直哉主幹技師:: 「視界を確保するために運転台自体を(左側から)少し真ん中の方に寄せて、安全を確保できるように配慮しています」 伊予鉄道と近畿車輛は、おととしから新型車両の導入に向け、協議を重ねてきました。 近畿車輛・設計室 菅野直哉主幹技師: 「お互いのこだわり。どこで妥協点というかバランスをとるか、そこが一番難しいところ」 総投資額はおよそ40億円。人口減少に伴う利用客の減少や環境負荷の低減など、昨今の鉄道業界への逆風に立ち向かう一大プロジェクトなのです。
完成した新型車両と初対面!
10月16日。 三好さん: 「ものすごく緊張しています」 再び近畿車輛を訪れた三好さん。完成したばかりの新型車両と初めての対面です。 三好さん: 「おぉ~!思っていたよりもかなりシュッとした印象で。初めて完成した姿を見ましたので、ちょっと実感がわいてきました」
伊予鉄の郊外電車としては実に67年ぶりとなる“完全新設計”の新型車両「7000系」。“愛媛らしさ”を表現したオレンジと黒のカラーリングが特徴です。「脱炭素化」をコンセプトに、使用電力をおよそ50%削減しました。
三好さんが特にこだわった車両の“顔”については… 三好さん: 「制約と理想の狭間でギリギリのところを攻めてつくりましたので。かっこいいでしょ?早く(松山に)持って帰りたいです」 引渡し前の最後の検査、「完成検査」が始まりました。ブレーキ試験では、7つの段階に分かれているブレーキの圧力が基準値の中に収まっているかをチェックしていきます。 Qどうですか? 三好さん: 「想像していたよりも中が明るくて」
車内空間は居住性を優先し、中吊り広告や網棚を取り払うことですっきり広々とした空間に。
車内放送も全自動となり、車掌業務の省力化が図られています。 アナウンス: 「間もなく土居田、土居田です。お出口は右側です」