地域の人に愛された85歳の“おじいちゃん先生”が引退 小児科医として41年間で診療した患者は4万3000人以上 愛知・瀬戸市
クリスマスの翌日、26日が41年の歴史に幕を閉じる最後の日。 その3日前、看護師さんたちが思い出の写真を貼り付けた横断幕を作っていました。 「ネタバレしないように、いかに先生に驚いてもらうか」 「こういうのがあると、先生もうれしいかなと思って」(看護師)
そして、最後の診察日。最後の診療を終え、津田先生が外に出てみると… なんと、地域の人たちがお別れの挨拶のために駆けつけていました。 この光景を、津田先生の妻・さゑ子さんもこっそりと見守っていました。 「こんなにたくさんのお子さんが来てくださったかと思うと涙が出そう」(妻 さゑ子さん) そして、その様子を記録するのは、娘の礼子さん。津田院長としての父の最後の姿を見届けました。 「皆さんに支えられて、85歳まで元気でいられたと思います」(娘 礼子さん)
85歳のおじいちゃん先生。忙しく働き続けた41年が終わりました。 「41年、長いようであっという間でした。きょうのさっきまで、もうおしまいだという気持ちはなかったけれど、みなさんに来てもらうと、“はぁ、終わったんだな”と思いました」(津田こどもクリニック 津田院長)
最終日に診療したのは36人。カレンダーの人数が増えることはもうありません。 地域とともに歩んだ41年。津田先生、おつかれさまでした。
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