「腰をやっちゃった」小林陵侑、日本勢最高の16位…ジャンプW杯第1戦
【リレハンメル(ノルウェー)=平地一紀】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプは23日、ノルウェーのリレハンメルで男女の個人第1戦(HS140メートル、K点123メートル)が行われ、男子は小林陵侑(チームROY)が121メートルと134メートル50を飛び、合計283・5点で日本勢最高の16位だった。二階堂蓮(日本ビール)は25位。中村直幹(フライングラボラトリー)と小林潤志郎(Wynn.)は2回目に進めなかった。優勝はピウス・パシュケ(独)。
女子では、高梨沙羅(クラレ)が日本勢最高の10位だった。丸山希(北野建設)は12位、伊藤有希(土屋ホーム)は13位、勢藤優花(オカモトグループ)は17位。ニカ・プレブツ(スロベニア)が優勝した。
2022年北京五輪ノーマルヒル(NH)金メダルの小林陵は、2回目に飛距離を伸ばし、16位で初戦を終えた。「熱や頭痛だけなら飛べるけど、腰をやっちゃった」。現地入り後に風邪を引き、腰の痛みにも苦しめられ、前日の混合団体は出場を回避。体調面は「ギリギリだった」と明かしたが、個人第1戦は出場にこぎ着け、30位以内に与えられるW杯ポイントを確保した。「ポイントを取れたのは不幸中の幸い」と小林陵。24日の第2戦では、本来の姿を取り戻したい。