空自、次期初等練習機にT-6 国産T-7から米国製に
防衛省は11月29日、航空自衛隊の次期初等練習機と地上教育器材として、テキストロン・アビエーション・ディフェンスのターボプロップ機T-6「テキサンII」と関連地上教育器材を選定したと発表した。兼松(8020)が提案していた。 【写真】テキストロンのT-6や空自のT-7 評価は2段階に分けて実施し、第1段階では、提案機種と地上教育器材の要求事項が満たされているかを確認。第2段階で、経費を考慮した評価値がもっとも高かったT-6が選ばれた。 テキストロンによると、これまでに全世界で900機以上納入され、飛行時間は250万時間を超えているという。現行機T-6Cの主翼ハードポイントは6カ所で、うち2カ所は外部燃料タンク用に配管されている。 提案は4社から出され、T-6以外にはSUBARU(7270)がピラタス・エアクラフトのPC-7MKX、第百商事がターキッシュ・エアロスペース・インダストリーズのHURKUSを提案。新東亜交易の提案内容には機体が含まれておらず、必須要求事項を満たさなかった。 現在空自が使用している初等練習機は富士重工業(現SUBARU)製のターボプロップ機T-7で、T-3の後継機として2000年度に選定。2008年度までに49機取得した。
Tadayuki YOSHIKAWA