ヤクルト・北村拓己は現状維持の1700万円 移籍1年目は「思い描いていた感じと違う。悔しかった」
ヤクルト・北村拓己内野手(29)が11日、東京・北青山の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1700万円でサインした(金額は推定)。 現役ドラフトで巨人からヤクルトに移籍して1年目の今季は、開幕を1軍でスタート。9月6日に出場選手登録を外れるまで1軍で戦い、48試合の出場で打率・125、1本塁打、4打点だった。「思い描いた感じとは違った。悔しかった」と振り返った。 試合終盤の守備固めや代打での起用が多く、1軍で過ごす期間が長かった一方で、打席数は49と多くはなかった。「日にちが空いて打席に立つこともあり、対ピッチャーというより、対自分の部分で悩んでいた部分があった。そこは自分の技術不足。自分の数字が出ていなかったから、打席数が少なかったので、来年はもっと打席を増やせるように打つしかない」と顔を上げた。 林田球団社長からも「打つ方でもっともっと目立って」との言葉をかけられたという。「打ったことはないけど、ホームランは2桁打ちたいし、打率も3割は目標としてはある。ただ今はそういう数字を決めるよりも、もう全部打ちたい!」と来季にかける思いは強い。オフは「今までとは反対のことに取り組んでいる最中。自分の中ではすごく新しい感覚を探し出している」と説明。打撃の新たな挑戦をしている。 元日には故郷の石川県などで能登半島地震が発生。「野球選手として、地元である石川県の方に元気や勇気を与えようと思って、1年がスタートした。結果はチームの順位も、個人的にも悔しい思いをした。もっともっと元気な姿を来年以降見せていけたら」と振り返った。 8年目の来季に向けて色紙には「〝輝く〟」と記した。「やっぱね、野球やってる以上は試合に出て、グラウンド出てなんぼ。活躍して、たくさんヒーローインタビューをという思いは、誰しもね、野球やってたら思うこと。もっともっとヤクルトで活躍して、地元のみんなもそうですし、元気を与えられるように。来年は輝きます」と宣言した。