あの2人がCMに「パーフェクトサントリービール」“様子見”層にガツンと響く?味・デザインに
昨年4月発売の「パーフェクトサントリービール」。本格的な味と糖質ゼロを両立したビールとして、日本初の糖質ゼロビール「キリン一番搾り 糖質ゼロ」(20年10月キリンビール発売)とともに新領域を開拓中だ。 第6波 酒税改正 消費変化――三正面作戦挑むビール業界 大手4社が方針 発売以来、機能系ビール類全体の購入者が増加し、市場活性化に貢献している(インテージ調べ)。1月25日からのリニューアル発売では、深いコクのダイヤモンド麦芽を従来比1.3倍に増量。ビールらしい飲みごたえをさらに強化した。 「定番ビールをも上回るおいしさ評価をいただき、リピート率も高く推移。お客様からは『まさにビールという味。これで糖質ゼロは信じがたい』などの声もいただいている」(サントリービール マーケティング本部 三谷京平氏)という高評価の一方、ビール類をよく飲む人の間でもブランド認知度はまだ3割程度にとどまることが分かった。手を出しかねている様子見のビール愛好者をどうつかむかが課題だ。 中身とともに、デザインの刷新も今回の重要ポイント。缶中央部に堂々と「本格ビールのうまさで糖質0」と記載した。「味が分からず様子見のお客様に手に取っていただけるよう、商品の特長を語りきるデザインに。保守的なデザインの多いビールカテゴリーではチャレンジングな試みだと思う」(同本部 稲垣亜梨沙氏)と自負する。
酒税区分が「ビール」にあたる同品は麦芽の使用比率が高く、糖質ゼロ実現のハードルが高い。「糖質ゼロにすると、どうしても物足りない味になってしまう。糖質ゼロで本格ビールのうまさを実現するため、5年かけて開発を続けてきた」(商品開発研究部 長谷川高政氏)。基幹ブランド「ザ・プレミアム・モルツ」で培った技術を結集し、妥協を排して完成させた自信作だ。 新たに飲食店向けの業務用樽詰も3月に発売する。年内1千店の導入目標を掲げるが「意気込みとしては1万店を目指したい」(稲垣氏)と強気。 20日からは、新CM2編を全国で順次オンエア。香川照之さんと堺雅人さんの黄金コンビを迎え、息の合ったサシ飲みで「このうまさ、圧倒的じゃないか。」とアピールする。 広告はWEB、交通、新聞でも展開。各種プロモーションと合わせて強力なマーケティングを通年で実施し、年間300万ケース(前年比150% 大びん換算)の販売を計画する。