ヤクルト4位の健大高崎・田中陽翔は「滑り込みプロ志望」が成就 スカウト「3月から急成長」
ヤクルトにドラフト4位指名された健大高崎(群馬)の田中陽翔内野手(3年)が29日、群馬県高崎市内のホテルで契約金3500万円、年俸550万円で仮契約を結んだ。今春の選抜では同校初の甲子園優勝に導いた強打強打の遊撃手。ヤクルトなどで投手としてプレーした父・充氏(49)に続くプロ入りを果たした。 当初は大学進学が濃厚も今夏の甲子園で2回戦敗退後にプロ志望届提出を決断。高校生遊撃手に有力選手がひしめく中で支配下指名を果たし「諦めずにやってきてよかった。長岡さんにいろいろ聞いていきたい」と意気込んだ。 同席した橿渕聡スカウトグループデスクは「選抜優勝に大きく貢献したのは見ていましたし、やっぱり特徴はバッティングの良さと守備の堅実さ。十分自信を持っていいと思う。1軍の戦力になってほしい」と期待。今夏の甲子園終了後にプロ志望に進路を切り替えたところから指名に到り、「進学という話は僕らも聞いていましたけど(春夏甲子園出場で試合を)見る機会が結構あった。そういった部分ではチームが強くて助かった。3月から急成長したところが大きかったと思います。そこからさらにバッティングが良くなった印象ですね」と語った。担当した丸山泰嗣スカウトも「夏にかけて本当に長打力がつき、守備の方も堅実さが上がった。ずっとチェックさせてもらっていました」と急成長を振り返っていた。