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ターゲットは在宅勤務社員 鉄道各社が始めた「駅ナカオフィス」の使い勝手

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日刊ゲンダイDIGITAL

「Go To トラベル」キャンペーンの東京発着が10月1日から適用されることで、国主導で観光産業への本格的なテコ入れが行われている。しかし、需要の完全回復は新型コロナウイルス終息以降とみられているため、コロナの長期化による需要減退で著しい業績悪化が見込まれる鉄道各社は、リソースの活用で旅客以外の利用者を増やそうと躍起になっている。 【写真】駅ナカより仕事部屋が欲しい人は…  そのうちのひとつが、駅の改札内や改札外の空きスペースに設置しているテレワークブースだ。JR東日本は、今後1年で東京近郊の主要駅などに100カ所をめどにシェアオフィス拠点の設置を進めている。また、東京メトロもワークブース「ココデスク」のサービスを市ケ谷、溜池山王、六本木一丁目などの各駅でスタートさせている。料金はどちらも、15分250円で、1時間あたり1000円で利用できる。  ウェブで会員登録や予約などが手軽にできる、こうした個室のブースタイプが人気を集めているのは、冷暖房完備で机や椅子のほか、電源や無料Wi―Fi、モニターが常備され、使い勝手がいいからだけではない。  地域交流サイト運営のPIAZZAと投資会社マーキュリアインベストメントが行ったテレワークに関する調査によると、6割超の回答者が自分、もしくは家族がテレワークを行っているが、そのうちの4割は自宅に専用スペースがなく、リビングなどの共有スペースで作業しているという。  駅ナカブースは、こうした専用作業スペースのない人の利用が活発とのこと。実際、自宅に専用スペースがないため、個室ブースをよく利用している30代会社員のFさんは、次のように話す。 「パソコンやスマホで完結する作業やちょっとした電話などはリビングでできますが、オンラインでの会議や打ち合わせの時に家族がいると支障が出るので、主にこうしたときに最寄り駅の個室ブースを使っています。ブースの中は人2人がようやく立てる程度の広さですが、椅子の座り心地も快適ですし、外の音もある程度遮断されているので、快適に仕事ができてかなり使い勝手がいいですね」  オフィスビル内にあるシェアオフィスよりも気軽に利用できるのも利点だとFさんは話す。今後はこうした個室ブースの増加に伴い、駅ナカワーカーが増えていきそうだ。 (取材・文=伊藤洋次)

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