1on1の導入割合は4割超。上司の傾聴力が成功の鍵に
従業員数に関わりなく、導入4割、未導入5割程度
近年、1on1ミーティングへの注目度が高まってきています。どれくらい導入が進んでいるのかを聞いたところ、「導入している」(42.2%)は4割超で、「導入していない」(53.1%)が過半数を占めました。 従業員規模別で見てもほぼ同様で、従業員数に関わりなく、導入している企業が約4割、導入していない企業が約5割という状況です。
約4割が成功要因に「上司の傾聴力」をあげる
1on1ミーティングを成功させる上で最も必要なことは何かを聞きました。最も多かったのは、「上司の傾聴力」(42.4%)で、以下、「心理的安全性」(24.1%)、「1on1に関する研修・教育」(10.6%)、「上司による事前準備」(7.6%)、「適切な時間と頻度」(6.5%)、「上司のリーダーシップ」(5.3%)の順でした。ちなみに「その他」(3.5%)には、「事務局の熱意」「部下の問題意識や成長意欲が高いこと」「上司と部下が1on1を行う目的を理解していること」などの回答が挙げられました。 従業員規模別で見ると、1~100人と5001人以上で「上司の傾聴力」(それぞれ30.0%、55.0%)に25ポイントも開きがあります。また、1~100人と101~500人で「適切な時間と頻度」(いずれも10.0%)の割合が全体の数値よりも上回っており、中小企業では時間と頻度を重視している傾向がうかがえます。
【調査概要】
実施時期:2020年3月16日~4月10日 調査対象:『日本の人事部』正会員 調査方法:Webサイト『日本の人事部』にて回答受付 回答数:4,620社、4,783人(のべ) 質問数:168問 質問項目:1.戦略人事/2.採用/3.育成/4.評価・賃金/5.ダイバーシティ/6.働き方/7.HRテクノロジー/8.新しい人事課題 出典:『日本の人事部 人事白書2020』