〈3〉これもスカイライン? 初代プリンス スカイラインが3台並ぶ|スカイラインを全タイプ収集した愛好家 Vol.3
ある日、ノスタルジックヒーロー編集部に1本の電話がかかってきた。その内容は、 「90年頃、ノスヒロに掲載された時に、将来スカイラインを全シリーズ集めたいとコメントしたんですが、ようやく揃ったので、ぜひ取材をお願いします。スカイラインだけじゃなく、輸入車もあって、全部で60台くらいありますよ」 ALSI-1初代スカイラインから、4灯式ヘッドライトとなったALSI-2、S21Dスカイラインスーパーなど希少なスカイラインコレクション【写真7枚】 という、オーナーのPさんからの直々の取材リクエストだった。 Nosweb.jpでは、60台以上というそのコレクションを5回に分けて紹介する(本稿は第3回)。 編集部は、さっそく当時のバックナンバーを引っ張り出して調べてみた。読者投稿の「アルバムからの1枚の写真」というコーナーがあり、確かにPさんからの投稿写真とコメントが掲載されていた。 その後、何度か電話でやりとりをし、スケジュールを調整して、ようやく5月に取材の日程が決まったのだ。その電話でのやりとりで気になったのが、「スカイラインは初代から全部揃ってますし、特に貴重なクルマといえば、スカイラインスポーツのプロトタイプというのもあります。あとは、日産が初めてル・マンに出場した時のR86Vもありますよ」という、信じられないようなコメントだ。 しかも、どちらも国内登録されていて、ナンバーが付いているため、公道を走れる状態だという。 取材当日、カメラマンと教えられた住所を訪ねると、そこには巨大な倉庫とも工場とも思える建物があった。電話で連絡してPさんと初対面し、あいさつもそこそこに建物に入れてもらうと、その光景にビックリ。60台あまりのクルマが、整然と並べられていたのだ。 初代スカイラインとなる1958年式プリンス スカイライン デラックス (ALSI-1)は、国際的に通用する乗用車として開発された。ほぼオリジナルだが、写真の状態で入手したため、今後レストアを行う予定だという。 マイナーチェンジ後、4灯式ヘッドライトになった1961年式プリンス スカイライン1900デラックス(ALSI-2)は、ブルーのボディに白いルーフの2トーンでレストアも完了している。ナンバーも取得し、いつでも走れる状態だ。 1963年式プリンス スカイライン スーパー(S21D)は、ボンネットがフラットになり、4灯式ヘッドライトがグリルの両サイドにレイアウトされた。大きなテールフィンを持つ最後のモデル。このクルマもナンバー付きの実動車。 次回「スカイラインを全タイプ収集した愛好家 Vol.4」へ続く
Nosweb 編集部
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