伊方3号機廃炉求める議案を否決 社長など取締役の解任も 四電株主総会
四国電力の株主総会が28日、高松市の本店であり、長井啓介社長ら取締役の解任や伊方原発3号機の廃炉などを求める株主提案の4議案は否決された。会場出席の株主は122人。会社提案の5議案を可決し、昨年よりも19分長い2時間27分で終了した。 株主提案をしたのは、個人株主でつくる「未来を考える脱原発四電株主会」。会社側は株主提案の全てに反対意見を表明した。 伊方原発3号機を廃炉にして再生可能エネルギーを基幹電源とすることを定款に盛り込むよう求める議案に関し、株主会のメンバーは「伊方を止めて再エネに技術と人材の全てを投入すべきだ」と主張。議案に対し、四電は「脱炭素社会の実現を目指していくうえでは、再生可能エネルギーのみならず原子力を活用していくことが重要だ」などと書面で反論していた。
愛媛新聞社