<プロ野球>個人タイトルを取るのは誰だ
■本塁打王 セ・リーグはエルドレッドでほぼ決まり、パ・リーグは3人の争い
首位打者と同様にセ・リーグはほぼ決まり、パ・リーグはまだまだ激しい争いが繰り広げられそうだ。セのエルドレッド(広島)は8月以降深刻なスランプに陥り、19日に34号を放つまで55日間もノーアーチが続いた。しかし3本差に迫ったバレンティン(ヤクルト)も手術のため21日の試合が今シーズン最終戦となることが濃厚。そのほかに追いつける選手は見当たらず初のタイトルを獲得しそうだ。パ・リーグは西武のメヒアが32本でトップ、1本差で同僚の中村とペーニャ(オリックス)が追っている。西武、オリックスともに残り試合は12と条件はほぼ互角だが本塁打ペースで上回るメヒアがやはり有力だろう。もし3選手が同時タイトルとなれば1943年の岩本章、加藤正二、古川清蔵(すべて名古屋)が4本塁打で並んで以来71年ぶりの珍事となる。
■打点王 セ・リーグはゴメスがリード広げる、パ・リーグは中田が初タイトルへ
セ・リーグはエルドレッドに一時10点以上の差をつけられていた阪神のゴメスが9月に入って逆転、20日の試合では3打点を挙げて100打点を突破した。2位に落ちたエルドレッドもここにきて復調の気配があるが残り試合11試合で8点差は大きくゴメスが来日1年目でのタイトル獲得となりそうだ。パは日本ハムの4番中田がペーニャに7点差をつけてリードしている。1試合3打点以上が12試合と爆発力のあるペーニャの追撃を抑えたいところだが、前を打つ1番・西川、2番・中島が揃って調子を落としているのが気がかりだ。
■盗塁王 梶谷、西川がともに初タイトル濃厚
両リーグともに1位が抜け出している。DeNAの梶谷は2位に12個差と大量リード、2位の大島(中日)は残りが7試合で追いつくのは厳しい。DeNAからの盗塁王は横浜時代の2000年石井琢朗以来となる。パ・リーグは日本ハム西川がリード、2位以下の柳田、ヘルマン(オリックス)、糸井は優勝争い中とあって自由に走るわけにはいかず追撃は難しそうだ。昨シーズン陽岱鋼が球団史上初の盗塁王となった日本ハムから2年続けての盗塁王となりそうだ。