巨大「海老天」がドンっ…!東京「町そば」の名店、ベスト3…200人が並ぶ超人気店を《川崎・府中・都立大学》で覆面調査隊が発見
散歩がてらに立ち寄った町でふらりと入ってみたいお店の一つにそば屋がある。一見さんでも肩肘張らずにサクッと味わえるのがそば屋のいいところ。そんな「町蕎麦」を3軒紹介。ぜひ食べてほしい一杯を紹介する。 【写真】まさかこんなところにコロッケが…!東京「町そば」の名店ベスト3
川崎『川崎大師 松月庵』
見た目からもう縁起が良くて思わず拝みたくなる。「大海老天」がどどーん。さすが明治17年創業の老舗が誇る名物、ご立派もご立派。こりゃあ福を呼びそうだ。 70年使う年季の入った砂鉄鍋で職人が1本1本揚げるエビはサックサク、かぶりつけば身が跳ねるように舌の上で踊り出す。何と正月は1日1000本も揚げるのだとか。蕎麦は低速石臼挽きで風味を際立たせた二八。打つ時にしっかり揉むことで心地よいコシを出す。 そしてツユだが、その仕込みは店主が特に大事にする仕事だそう。毎朝、本枯節と宗田鰹を自家削り、丁寧にダシをひいたそれは上質で深い味わい。
府中『手打ち蕎麦ほてい家』
江戸時代、蕎麦が名物で、今も数多くの手打ち蕎麦店がひしめく府中の街。同店は駅近くながら閑静な住宅街にある店だ。北海道産の蕎麦粉2種をブレンドして打つ、東京の蕎麦と言えばの二八は香り高く、のど越しもつるりとなめらか。 大甕に作り足してきたかえしに、カツオ節と昆布ダシで作る辛ツユはほんのり甘めで、これが蕎麦によく合い、多めに盛られたせいろもたちまちペロリ。激戦区で4代続く味は伊達じゃない。 蕎麦前も充実しており、平日の夜、週末は参拝後に昼間から3種盛りや天ぷらなどをアテに酒を楽しみ、〆に蕎麦を手繰る人も少なくない。実に使い勝手のいい隠れ家なのだ。
都立大学『そば処大菊総本店』
コロッケそばは立ち食い系チェーンのもの……そんな常識は捨ててほしい。 昭和20年創業の蕎麦店が繰り出すコロッケそばの頂点。このコロッケそばの誕生は昭和50年頃。あまった蕎麦がもったいないので、それをつなぎにコロッケを作ったことから始まる。なんと半世紀近く前に、今でいう所の『SDGs』的発想で生まれたコロッケそばなのだ。 そんな蕎麦をつなぎにしたコロッケは、まずコロッケとして率直に美味かつ、適度なツユへのほぐれ具合。この一杯を食べずしてコロッケそばはもう語れない。 昼時ともなれば200人もの客が詰めかける、都立大学駅周辺に住む人、働く人で知らない人はいないといっても過言ではない地元の大人気店。 そして夜ともなれば蕎麦焼酎で呑みたい酒肴まで揃い、万人の食のリクエストに応える。コロッケせいろもある!また「コロッケ別で」と注文することもでき、サクサクを楽しむことも。 …つづく「東京のうまい「最強の町寿司」ベスト7軒…高コスパ、一貫《110円》からで一見さん、ソロ活でも大丈夫「覆面調査隊が実食」」では、庶民価格の美味しい町の寿司店を紹介します。 『おとなの週末』2023年12月号より(※本内容は発売時のものです)
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