見たかった…。2024年、日本代表に一度も呼ばれなかった実力者(3)「明らかに調子を上げている」5大リーグ初挑戦で奮闘
日本代表は、先日の中国代表との試合を最後に2024年の全活動を終えた。この1年を振り返ると、森保ジャパンには多くの選手が招集され、チームの選手層は確実に厚みを増した。一方、待望論が出ながらも声が掛からなかった選手もいる。そこで今回は、今年一度も日本代表に呼ばれなかった実力者をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:三好康児(みよし・こうじ) 生年月日:1997年3月26日 所属クラブ:ボーフム(ドイツ) 24/25リーグ戦成績:7試合1得点0アシスト 今夏に活躍の場をドイツに移した三好康児が、にわかに注目を集め始めている。このまま現在の調子を維持していけば、稀代のレフティーは来年に森保ジャパンへ約3年半ぶりの復帰を果たすかもしれない。 現地時間8月30日、三好はEFLリーグ1(イングランド3部リーグ)のバーミンガムからボーフムへ電撃移籍を果たした。だが、加入後はトレーニング中に大腿部を負傷するなど、新天地で順調な船出をしたとは言えない状態が続いていた。 状況が好転したのは、現地時間11月9日に行われたブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)第10節のレバークーゼン戦(△ 1-1)だった。昨季王者に先手を取られる苦しい試合展開だったボーフムを救ったのは、後半途中の69分からピッチに送り出された背番号「23」の一撃。後半アディショナルタイムに入る直前の89分、ゴール前でボールがこぼれてくると、三好は角度のない位置から利き足とは逆の右足でシュート。土壇場の同点弾で、チームに貴重な勝ち点1をもたらした。 ドイツ誌『kicker』は、昨季王者との戦いで自身の価値を証明した三好に注目。「今のところまだミステリアスな存在」としながらも「明らかに調子を上げている」と日本人MFを評価した。 また、同誌はスポーツディレクターのマルク・レットーが三好を獲得した時に「彼は技術的なレパートリーが豊富で、機敏で、狭いスペースでも遊び心のある解決策を見つける」と分析していたことも報道。ドイツの地で、三好の存在感は確実に高まっていると言えるだろう。
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