ギャルファーだったキンクミ・金田久美子も32歳「今は前よりゴルフが好き」と改心【女子ゴルフ】
◇25日 女子ゴルフ アース・モンダミンカップ第3日(千葉県袖ケ浦市・カメリアヒルズCC) 前日に続く強風の中愛称・キンクミこと、金田久美子(32)=スタンレー電気=が4バーディー、1ボギーのベストスコア69で回り、首位と2打差の通算5アンダー2位に浮上した。11年ぶりのプロ2勝目を目指し、最終日は8年ぶりの最終組でスタートする。首位は7アンダーまで伸ばしたささきしょうこ(26)=日本触媒、3アンダーの3位に山下美夢有(20)=加賀電子=と永井花奈(25)=デンソー=が続く。 ◇ ◇ ちょい悪少女イメージの“ギャルファー”だったキンクミも32歳。ゴルフが嫌いで、25歳でプロを辞めると公言していたが「今は前よりゴルフが好きだと分かってきた。たまに楽しいです。去年腰を痛めたおかげで、ゴルフができるだけで幸せと思える瞬間がある。できるところまでやりたいなと思うようになりました」と“改心”したようだ。 この日も朝から強風が吹き荒れた。2アンダーの9位からスタートした金田は2、3番でいずれもショットをピンそば2メートル強につけて連続バーディー。9番パー3でも1打伸ばすと、12番パー4では第2打をグリーン手前に外したが、20ヤードのアプローチを58度ウェッジでチップイン。15番でこそ3パットボギーがあったものの「60台のスコアで回れて大満足です」と穏やかな笑みを浮かべて引き揚げてきた。 今週はゴルフ人生で初めてウェッジのセッティングを変更。長年の48、54、58度の3本使いから「54度を抜いて52度を入れたんです」。練習ラウンドの印象から「今週は100ヤード以内のショットが多くなると思った。90~95ヤードを打ちやすくするために勇気を出して変えました。ずっと新しいことをするのは怖かったけど、年を取って考えたことが実行できるようになったと思う」と柔軟な発想もできるようになった。 その52度ウェッジで、8番では90ヤードをピンそば2メートルに。バーディーパットは決まらなかったが大いに手応えを感じている。昨春にギックリ腰を患ってから「ハーフスイングをしてきたら、えっと、けがの功名? で合ってます? でボールが曲がらなくなった。だから今も8割ぐらいで振っています」と意図せず収穫もあった。 2014年8月のNEC軽井沢72ゴルフ以来の最終日最終組に「耐えるゴルフをしたい。ただ昔のイケイケ、強気の部分が抜けてきている気がするので、もうちょっと強い気持ちを持ってプレーしたい」と金田。もうギャルファーではない。凛(りん)とした大人の女性として、11年4月のフジサンケイレディス以来の戴冠を目指す。
中日スポーツ