コロナ全件把握「必要ないのでは」大阪・吉村知事会見8月3日(全文2)
陽性率推移の受け止めを聞きたい
朝日新聞:分かりました。次は陽性率の推移の受け止めについてお伺いしたいんですけれども、行政検査の1週間当たりの陽性率が7月22日以降、50%を超えている状況だと。ここ数日、7月29日以降、53%台でずっといっているところだと思うんですけれども、この数字というのは検査が追い付いていないという状況を示しているのか、それとも実態が頭打ちになってきていることを示しているのか。それともどういうふうにこの数字を知事は読み解いていらっしゃいますでしょうか。 吉村:まず、必要な人に、必要な人にというか、希望する人の検査という意味では発熱外来が非常に逼迫しておりますので、そういった意味では検査そのものが追い付いてないという可能性は十分にあると思っています。ただ、一方でそれでも感染者が、あとは感染者数が右肩上がりで熱を持って急激に増えてるという状態であれば、これはさらに上がるはずなんですね。少ないながらもやはり50%から60%、70%とか、上がっていくはずなんですけれども、ちょっと今、横ばいになってるので、そういった意味では感染の傾向を見るという意味では、ちょっともう少し見る必要があるかなというふうに思っています。 つまり希望する人が、例えばこの時間行きたかったけど検査受けれなかったじゃないか、発熱外来取れなかったじゃないかっていう人はやっぱりいらっしゃると思います。それを検査が足りてないといえばそうかもしれません。ただ、マクロで見たときの、じゃあ、この率を感染として広がっているのかという視点でいくと、これ、ここの辺はずっと右肩上がりに上がってきてるんですけど、右肩になってないので、60、70に増えてきてないので、そういった意味ではもう少し、この感染の広がりという意味では見る必要があるかなとは思っています。
もう少し見る必要がある
ただ、その2点、相反する状況になっているのが、1点は無料検査場は増えてるんですね。9.8%です。第1波のときは最大14%までいきました。だからここが増えてるっていうことは、やはり市中での感染はまだ広がっている可能性があるということ。ただもう一方で、ただ行政検査の陽性率が止まっているということと、高いところですけど止まっているということと、あとは変異株の置き換わりがほぼ完了しているという状況もあるので、そういう意味でちょっと陽性が今、週の、右肩上がりで増えてるんですかどうかっていう意味での、陽性率を見るという意味であればちょっともう少し見る必要があるなと。 50%って非常に高い数字なので、全ての市中の陽性者をキャッチできているかというと、キャッチできてません。やはりそれはもう間違いないと思います。それはだいたいいわれてるのは、10%とか超えてくるとキャッチできてないんじゃないかというような議論がありますから、10%。で、10%、20%超えてきたら、もう市中の全てをキャッチできてないんじゃないかっていう議論もあるので、今50%で、もう全国的にも非常に、50%ぐらいだと思いますけれども、全てをキャッチしているかっていうとキャッチはできてないと思います。 ただ、じゃあ感染の傾向として右肩上がりなのかというと、その中でも陽性率が右肩上がりになってないので、ちょっとここはあと1週間ぐらい分析をする必要があると、注視する必要があると思っています。 司会:次のご質問は。産経新聞さん。