ネット証券の「新NISAキャンペーン」続々! 年末に余計な税金を支払わないための節税ノウハウ
【マネーの教科書】#73 新NISAの年末駆け込み投資を狙って、ネット証券がキャンペーンを実施している。 菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない? 楽天証券は成長投資枠で12月30日までに取引をした投資家全員で1000万ポイントを山分けするキャンペーンを実施中。SBI証券は、成長投資枠で投資信託を10万円以上買い付けた場合、最大10万円が当たる。いずれもエントリーが必要。 新NISAは非課税期間が無期限なので慌てて投資する必要はないが、ボーナスなどで投資を考えている人は、少し有利な投資ができるかもしれない。 ■一般NISAは非課税期間が終了すると… また、旧NISAから投資を続けている人は、新NISAへの乗り換えに今年の余った枠を利用するのもいいだろう。旧NISAの一般NISAは、5年間非課税で運用できる仕組み。非課税期間が終了すると、そのまま新NISAへは移行できず、課税口座に払い出される。2020年に投資した分は、今年12月で非課税期間が終わる。年明けには特定口座に払い出される予定だ。 特に手続きは必要ないが、仕組みを理解して損をしないようにしたい。非課税期間が終わって、課税口座に払い出される際、年末の価格が新たな取得価格となる。たとえば、1万円で購入した投資信託が1万2000円になっていた場合、25年以降は取得価格が1万2000円となり、以降は1万2000円を超えた分に課税される。 一方、1万円で購入した投資信託が24年末に8000円になっていた場合、取得価格8000円として課税口座に払い出される。25年以降は8000円を超えた分に課税される。仮に1万2000円まで値上がりすると、4000円に対して課税される。特定口座で購入していれば、取得価格1万円に対して2000円の利益に課税されるだけだが一般NISAを利用したために、余計な税金を支払うことになる。 この仕組みを変えることはできないが、今後の利益を非課税にすることはできる。非課税期間が終了する一般NISAで保有している商品が25年以降に値上がりすると考えるなら、早めに売却して、今年の新NISA枠で買い直しておくのもいいだろう。投資信託の場合は、売却から受け渡しまでに一定の時間がかかるので早めに行動を。 (ジャーナリスト・向山勇)