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安価な運賃で”ひがし北海道”活性化 ピーチが釧路-成田開設

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Aviation Wire

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の成田-釧路線が8月1日に就航した。成田から釧路を含む「ひがし北海道」への路線開設は初めてで、ピーチにとっては関西-釧路線に次ぐ2路線目となった。  国や北海道では、釧路をはじめ知床地区や富良野地区、十勝川温泉地区などを「ひがし北海道」と称している。世界自然遺産の知床をはじめ4つの国立公園、摩周湖、オホーツクの流氷といった観光資源が豊富なことから、釧路空港は国内旅行や訪日客をひがし北海道各地へ送客する拠点となる。  ピーチはひがし北海道へ初めて就航したLCCで、2018年8月1日に関西-釧路線を1日1往復で開設し、関西線就航から2年後の同じ日に成田線が就航した。成田線の運航スケジュールは、釧路行きMM591便は成田を午後0時55分に出発し、午後2時45分着。成田行きMM592便は午後3時25分に釧路を出発して、午後5時25分に到着する。機材はエアバスA320型機で、座席数は1クラス180席となる。  初日の乗客数は、成田を午後0時50分に出発した釧路行きMM591便が157人(幼児2人含む)、釧路を午後3時32分に出発した成田行きMM592便は86人(幼児1人含む)だった。  夏ダイヤ期間の計画ベースでは、釧路と関西圏を結ぶ路線はピーチの関西線(1日1往復)と全日本空輸(ANA/NH)の伊丹線(1日1往復)の2路線。首都圏路線は、ピーチの成田線開設により日本航空(JAL/JL、9201)の羽田線(1日3往復)、全日本空輸(ANA/NH)の羽田線(1日1往復)、エア・ドゥ(ADO/HD)の羽田線(1日2往復)と合わせて4路線になった。このうちエア・ドゥはANAとコードシェア(共同運航)を実施しており、JALとANAの1日当たりの便数は3往復で実質的には同数だ。  航空各社に大量運休を生じさせている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、7月以降感染者数が増加傾向にある。こうした中、ピーチは国内線全便の運航を7月22日に再開し、国際線は10月以降の再開を目指している。国際線は相手国の検疫体制などの課題があることから、当初は国際線拡充後に計画していた国内線を増やす計画を進めている。冬ダイヤ初日の10月25日からは、成田の使用ターミナルを現在のLCC専用第3ターミナル(T3)から、2019年10月まで乗り入れていた第1ターミナル(T1)に戻し、鉄道駅直結による利便性の高さで他社との差別化を図る。  1日に釧路空港で開かれた成田線の就航記念式典には、釧路市の蝦名大也市長も出席。首都圏路線拡充には、地元も期待を寄せる。成田線の運賃は片道5290円からで、今日8月3日から1カ月後の9月3日の大手が提供している早期割引運賃と比べた場合、半額以下だ。  同じ9月3日のピーチの成田発釧路行きMM591便は、最安運賃「シンプルピーチ」が2990円、受託手荷物1個無料で大半の座席指定が無料の「バリューピーチ」が6310円、同2個でどの席も無料で指定できる「プライムピーチ」が1万220円となっており、バリューとプライムは、フライト変更手数料が無料で、旅程変更にも対応できる。  新型コロナの影響による需要の伸び悩みは、航空各社にとって頭の痛い問題だ。しかし、医療関係者など現在も国内移動が必要な人はいる。そして、北海道経済を今後活性化させる上で、札幌がビジネスでも観光でも道内で圧倒的優位な状況から、道全体を盛り上げる形に変えていく上で、安価な運賃のLCC就航が新たな渡航需要の創出につながるだろう。

Tadayuki YOSHIKAWA

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