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棚田に吹く風 春から夏へ 緑濃い八重の里をウォッチした 鹿児島市

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南日本新聞

 鹿児島市郡山町の八重山(標高677メートル)の中腹に連なる棚田。その四季折々のたたずまいを見ようと通い始めて1年がたった。今回は春から夏に歩を進める光景を届けたい。 【写真】【動画あり】青々とした水田が広がる棚田=8月31日(本社小型無人機で撮影)

 山の天候は変わりやすい。3月、厚い雨雲が次々に流れてきて、周囲の山々を覆い尽くした。荒天の中、道路沿いに咲く、ラッパスイセンの鮮やかな黄色い花が目に染みた。一輪の花が季節の確かな移ろいを告げる。  棚田の周辺は、シカやイノシシなど野生動物のすみかでもある。5月、昼間に車で坂道を下りていると、前方の路上に1頭のシカを確認した。つかの間、こちらに視線を向けた後、雑木林の中に姿を消した。イノシシ同様、田や畑を荒らす厄介者だけに駆除対策が必要だ。  6月、待ちに待った田植えの季節が到来した。オーナー制の田んぼの田植えは、新型コロナウイルスの収束が見えないことから中止となったが、住民は田植えをしないわけにはいかない。棚田に響く、リズミカルな田植え機の音が心地いい。  田んぼの草取りは大事な仕事だ。8月、オーナーたちは今年初めて田んぼに入り、作業に汗を流した。稲が順調に育って、実りの秋を迎えられたらどんなにうれしいだろう。田んぼには、動物侵入防止用の電気柵も設置されている。人と動物の共生は一筋縄ではいかない。

 昨年10月、収穫期を迎えた黄金色の棚田を小型無人機で上空から撮影した。その光景はとても新鮮だったようだ。大勢の人が一目見ようと車で訪れた。そして今年8月の終わり、成長中の青々とした田んぼを上空から撮った。幾重にも連なる緑色の田んぼが美しい姿を見せてくれた。

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