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【ヤクルト】40歳・石川雅規が勝った 19年連続「この時期の1勝って恥ずかしい」…前向きな家族の姿に「オヤジが頑張る番」と奮起

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スポーツ報知

 秋の風が少し冷たかった。勝利の瞬間を見届けると、石川は表情を変えずにハイタッチの列に足を進めた。昨年9月22日の巨人戦(神宮)以来374日ぶりとなる入団19年連続の勝利。今季12球団の開幕投手で大トリの初勝利となった40歳は「この時期の1勝って恥ずかしいんですけど、勝ててよかったですね。1つ勝つってすごく難しい」と、ようやく笑顔を見せた。  開幕104日目。チームの誰もがこの日を待っていた。10試合目の登板で序盤から打線の援護を受けると、抜群の制球力で6回途中まで2失点に抑え、救援陣がリードを守った。「みんなが『何とか』という気持ちが伝わってきた」と後輩のアシストに応えた。  コロナ禍による開幕遅れ。白星に恵まれず、7月には故障で約1か月離脱し心が折れそうな時もあったが、聡子夫人と高1の長男・大耀(だいや)さん、小6の次男・栄寿(えいす)君から「堂々と前を向いて頑張る姿に勇気をもらえる」と励まされた。「下を向いていられない。今度はオヤジが頑張る番」と奮起した。  「いつか野球がうまくなるかもしれない」。石川の口癖のような言葉だ。ちょうど1年前はシーズン終了から2日目。もう今季に向けたオフの調整を考えていた。すぐに2年連続でファスティング(断食)に挑戦。常にフォームの改良や新たな変化球を模索し、少しでも前へ、上へ進むことを考えている。  不惑を迎え「疲れやすくなりました」と口にすることも。年輪を刻むように白髪やしわも増えた。それでも勝利への執念は衰えず、子供に近い年齢の選手と同じ練習をこなす。現役でNPB最多の通算172勝目も通過点。「弱い自分を再認識できた部分がある。生かすも殺すも、残り試合どういう結果を残せるか」。待ち望んだ白星が、石川をまた一つ成長させてくれた。(田島 正登)

報知新聞社

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