【共同通信杯】ステラヴェローチェは血統と脚質が鬼門 枠順次第で大波乱も
5つのデータから絞れた馬は?
先週の『東京新聞杯』では、ハイブリッド式消去法を封印。血統面からディープインパクト産駒のヴァンドギャルド、サトノアーサーなどを重視したが、いずれも馬券圏外に沈んだ。1週間の“迷走”はあったが、再びハイブリッド式消去法に切り替えて、穴馬探しに努めたい。 【クイーンカップ 2021予想】有力馬はククナ、アカイトリノムスメ他 登録馬で好データに当てはまるのは?(SPAIA編) 今週取り上げるのは牡馬クラシックにつながる『共同通信杯』。過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を消去していく。今年は13頭が登録されているが、最終的に残るのはどの馬か。
『前走1着』×『前走3番人気以下』★0.0%★
最初の消去データは、前走1着馬に注目したい。過去10年の成績は【4-4-3-28】(複勝率28.2%)で、前走2~3着馬の【5-4-4-11】(同54.2%)に比べると苦戦傾向。特にその前走で3番人気以下だった場合は【0-0-0-16】で、1頭も馬券に絡んでいない。 登録された13頭の中で、この条件に当てはまったのはキングストンボーイとレフトゥバーズの2頭。前者は鞍上がC.ルメール騎手で人気を集めそうだが、思い切って消去する。 【今年の該当馬】 ・キングストンボーイ ・レフトゥバーズ
『前走非重賞』×『前走4着以下』★5.3%★
続いて前走のクラス別成績を見ると、重賞組【4-5-6-30】(複勝率33.3%)と非重賞組【6-5-4-39】(同27.8%)に大きな差はなかった。ただし、非重賞組は前走4着以下だと【0-0-1-18】(5.3%)で、巻き返しは絶望的だ。 今年この条件に当てはまったのは、ディープリッチとハートオブアシティの2頭。どちらも前走は1勝クラスで大敗を喫しており、厳しい競馬を強いられそうだ。 【今年の該当馬】 ・ディープリッチ ・ハートオブアシティ
『非SS系』×『前走4角7番手以下』★5.9%★
続いては、血統面から消去できそうなデータを探した。このレースは、とにかくサンデーサイレンス(SS)系が強い。過去10年の成績は【8-8-8-46】(複勝率34.3%)で、非SS系の【2-2-2-33】(同15.4%)を大きく上回る。非SS系の出走馬39頭を前走4角の位置別で分けると、6番手以内は【2-1-2-17】(同22.7%)とまずまず。一方、4角7番手以下だと【0-1-0-16】(同5.9%)で、複勝率は大きく下がる。 3つ目の消去データに当てはまったのは、カイザーノヴァ、ステラヴェローチェ、プラチナトレジャーの3頭。なかでも非SS系のバゴ産駒、ステラヴェローチェは前走の朝日杯FSで2着に入った実績馬。2走前には、同じ東京競馬場のマイル戦、サウジアラビアRCを完勝している。今回は1番人気になりそうだが、逃げ馬不在でスロー濃厚の今回は差し届かずのシーンも考えられ、思い切って消去する。 【今年の該当馬】 ・カイザーノヴァ ・ステラヴェローチェ ・プラチナトレジャー