大阪市・松井市長が定例会見11月5日(全文5完)吉村世代の全員が有力候補
今回はリアルに積み上げたものがあった
大阪日日新聞:今おっしゃった意味はよく分かるんですけども、実際に計算された時期があったと。そのときはリアルに積み上げたものがなかったということですけども、だからまったく意義がない数字ではなくて、総務省に出しているぐらいですから、一定、こういう計算のやり方をやったらこうなりますよという話ってあったと思うんですね。 で、今回はそれでリアルに積み上げたものがあるから、こちらのほうを優先しますって、それはもちろんその話は。 松井:だって、それはもうリアルに積み上げてる中で、ない基準財政需要額の計算手法をしても余計に混乱させるだけじゃない。当時は、そういうものがない中でやってきてるわけだから、当時はね。だからもうまったく議論の途中経過の1つの数字だけ。今はもう予算・決算で出た数字、仕事に見合う数字を積み上げてきてるのに、それとまったく計算手法もないものをそこで出すと、逆に混乱をさすだけじゃない。われわれが、予算・決算関係なく数字を出してんねやったら別やけど、予算・決算で出てきた数字を基に作ってるわけだから。
出すこと自体には意義があるのではないか
大阪日日新聞:おっしゃることはよく分かるんですけど、例えば人事室から意見が付いたり、さらにコストが掛かるんじゃないかっていう意見があった中で、比較する意味でそういうのを出すこと自体には意義があるんじゃないかと思ったんですけども。 松井:人事室からの意見には副首都局もちゃんと答えてるよ。だから将来の人の積み上げなんていうのは、これは積み上げ方式で人は出せません、そんなの。だからわれわれはこれも周辺の中核市の人員配置を参考に人の手配は考えてました。そんなん積み上げたらいくらでも人が増えるのは分かってるやん。それは、大阪市は5万人いたよ、積み上げてやってきて。でも今、それが4万人切るとこでやってもサービスは拡充してる、人は減らしてる、でも十分役所として市民の満足度は上がっているんだから。積み上げの人数なんていうのは、そもそも出すことが僕はもう間違っていると思う。いくらでも言えるもん、人が足らんは。だからわれわれは周辺中核市の平均値を取って人員配置を考えました。これが一番たぶん世の中の人の、将来ニアリーな話になると思います。 大阪日日新聞:ちょっと長くなってあれですけど、周辺中核市と今回の特別区の役割といいますか、事務を比べると、実は特別区は政令市のやってる事務のかなり多くの部もやってますし、大阪府の部分の一部もやってますし、消防やら水道は抜くんですけれども、それで比較すれば周辺中核市よりはかなり大きな仕事をやってるということもありますから、周辺中核市だけで十分かというと、その辺はどうかと思うんですけど。 松井:いや、面積的に見ても、例えばほんなら東大阪50万で、そこも参考の数値に入れてますよ。東大阪って昔の3市合併で今、東大阪になってるわけ。で、面積から見たら、もう大阪市の特別区とは比べられないぐらいひどい。その中でもやはりある一定の数でサービスは実施してるわけだから。それは人が足らんって言うたらいくらでも足らんって言えるのよ。でもそこはやっぱり特別区長が裁量権を持ってやりくりすればいいだけ。 だってもうこれはもう僕は実質、実態やってきて、大阪府庁でも2700人、知事部局でぐっと減らしてるけど、サービスは上がってるし、仕事を増やす中でも人を減らしながらサービスを上げてるんで。これは結局、人が足らん足らんっていうのは能力がない人の言い訳やと思うよ、僕は。だって積み上げなんて言ったら、いくらでも増えてしまいます。やっぱり周りの平均値、できたら平均よりもちょっと一回り絞るぐらいで、十分やれると思うね、僕は。 大阪日日新聞:ありがとうございました。終わります。 松井:はい。 (完)【書き起こし】大阪市・松井市長が定例会見11月5日