【朝日杯FS】レッドベルオーブ、ステラヴェローチェ中心も大穴警報発令 当日まで覚えておきたいデータとは
穴候補はキャリア2、3戦、前走1400m組
ここからはさらに戦歴に踏み込んでいく。まずは2歳戦の大事な指標であるキャリアから。 勝ち馬、3着以内馬ともにすべて4戦以内。まずはここがボーダーライン。2戦【2-2-2-19】、3戦【2-3-0-22】が平均値といったところか。リオンディーズが15年にキャリア1戦で勝利しているが、今年は登録にマーチリリーがいるものの、こちらはダート1400mの新馬勝ちでやや苦しい。傾向通り2、3戦目に狙いを定めるのがベターか。 前走クラス別成績ではGIII組【2-2-1-11】に注目。さらにここを突っ込んでみる。 前走GIII組のそのレースでの着順をみると、前走1着【2-0-1-3】が目立つ。該当するのはステラヴェローチェとショックアクション。東京スポーツ杯2歳S3着ジュンブルースカイや京都2歳S6着バスラットレオンもいるが、GIIIを勝った2頭を上位にとりたい。 前走GII組は【1-4-3-26】とやや見劣る。ステップレースの京王杯2歳Sとデイリー杯2歳SはともにGIIなので、頭数が自然と多くなることも頭に入れておきたい。 前走GII勝ちはこのレースで【1-3-1-5】複勝率50%と安定感がある。モントライゼとレッドベルオーブは朝日杯FS向きの血統で戦歴もあるため、軸馬候補だろう。 最後に前走距離別の成績をみる。前出リオンディーズが前走2000m戦出走だが、概ね1600mか1400m出走馬が好走パターン。 前走1600mは【5-3-3-26】、この6年間でリオンディーズ以外はすべて前走マイル戦出走馬が勝利。対照的に前走1400mは【0-2-3-34】と勝ちきれない。ただし、前走1400m出走は穴パターン。15年11人気3着シャドウアプローチ、16年7人気2着モンドキャンノ、19年14人気3着グランレイが該当する。 モントライゼもいいが、アスコルターレやブルースピリットに穴気配を感じる。キャリアはそれぞれ3、2戦。特にブルースピリットは前走馬体重490キロだったので期待したい。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。YouTubeチャンネル『ザ・グレート・カツキの競馬大好きチャンネル』にその化身が出演している。
勝木淳