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首都地震危険マップ【千代田区・中央区】皇居より東はほぼ埋立地

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マネーポストWEB

 近ごろ全国各地で地震が頻発しており、いつ来てもおかしくない「首都直下地震」。首都圏には3000万人以上が暮らしているが、これほど人口が密集した都市への大地震直撃を人類はまだ経験していない。「必ず起こる」といわれる巨大地震から命を守る対策を考えてほしい。今回は東京都千代田区・中央区の詳細な「ハザードマップ」をお届けする。 【写真】日比谷のビル街は入江だった

東日本大震災では日比谷で地盤沈下も

 1400年代まで皇居外苑より東には「日比谷入江」が存在し、「江戸前島」と呼ばれる砂州(微高地)があった以外、海が広がっていた。現在の皇居には江戸城があり、日比谷入江を眺める高台だった。徳川家康は江戸城付近の埋め立てに着手し、武家地として繁栄させたが、埋め立て地の地盤は弱く、安政江戸地震(1855年)では大きな被害を受けた。関東学院大学工学部総合研究所の若松加寿江さんが解説する

「当時の江戸は湿地帯が広がり、都市にするには不適切でしたが30万平米も埋め立てました。地盤は軟弱で、東日本大震災(2001年)の際、日比谷公園付近では地盤沈下が発生しました」

 神田から銀座あたりまで突き出た「江戸前島」は、台地と比べて低い土地ではあるものの、周辺の埋め立て地より比較的揺れにくい特徴がある。一方、日比谷入江の埋め立て地は、関東大震災でも震度6以上の激しい揺れがあったといわれる。

古い埋め立て地ほど浸水被害に遭いやすい

 中央区は日本橋や銀座の一部以外、すべて埋め立て地だ。築地など古くに埋め立てられた地域は、お台場などの新しい埋め立て地に比べ標高が低いことも問題だ。

「近年開発された埋め立て地は、標高が高めに造成されています。万が一、東京湾で津波が発生した場合、古い埋め立て地ほど浸水リスクが高いといえます」(若松さん)

 どんな立地も何らかのリスクがあると留意したい。

※参考/東京都建設局「東京の液状化予測図 平成24年度改訂版」、東京都都市整備局「地震に関する地域危険度測定調査」、国土交通省国土地理院デジタル標高地形図、『首都大地震 揺れやすさマップ』(目黒公郎監修/旬報社)、『川の地図辞典 江戸・東京/23区編』(菅原健二著/之潮)

※女性セブン2020年8月20・27日号

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