最愛のワインに出合うための5つの法則
ワイン業界のカリスマシスターズ、ナパヴァレーのモンダヴィ姉妹が失敗しないワイン選びを指南!
モンダヴィ家は、これまでに何百万本にもおよぶ最高級のナパヴァレー・ワインを製造してきた実績を持つワイン生産者。2018年夏、モンダヴィ姉妹は毎年恒例の「オークション・ナパヴァレー」で、38回目にして初の女性共同会長を務めたことでも知られている。これはワインのチャリティーオークションで、1981年の第1回以降、ナパ郡における子どもの健康保険加入、学歴格差の解消など、重要な目標のために約200億円以上もの寄付金を地元の非営利団体にもたらしてきた。2018年だけでも、約15億円の寄付金を集めたとか。 「ワイン業界は男社会。ですから、私たちが全員女性のチーム(しかも史上最年少!)であったことは、とても象徴的なことでした」と、モンダヴィ姉妹の長女のアンジェリーナ・モンダヴィさん(33歳)は話す。「ここ数年、かつてないほど多くの女性たちがワイン業界に参入しています。そのおかげで、国内で起こっているあらゆる現象と同様、私たちの発言権が高まりつつあるのを感じます」 アンジェリーナさんが10歳のとき以来、姉妹たちは夏の間中、一家が所有する研究所、ワインセラー、試飲室などで過ごしてきた。つまり、彼女たちはそろって、おいしいワインとその見つけ方についての知識をある程度備えているということになる。(高いワインが必ずしもおいしいわけではない、というもの彼女たちの常識!) レストランでワインをオーダーするときから、自宅で開くディナーパーティー用のワインを選ぶときまで、ワインエキスパートでもあるモンダヴィ姉妹直伝の、自分にとって最高においしいワインの選び方をご紹介。
1.積極的に質問する
「レストランに行ったら、ワインのプロであるソムリエを呼んでもらいましょう。彼らの仕事は、お客様にワインについてアドバイスをすること。人の役に立つとなれば、マニアモードにスイッチが入り、自分がお気に入りのとっておきのワインを教えてくれますよ」と、アリシア・モンダヴィさん(31歳)はアドバイスする。ちなみに彼女は、「ダーク・マター」や「アロフト」といったモンダヴィ・ファミリーが手掛けたブランドの立ち上げに、マーケティングコンサルタントとして関わった人物。 「ワインショップで働いているのは、高度な専門知識を持つ、信頼のおける人たち。商品棚を眺めて、見た目がおしゃれだったり目立ったりするラベルのワインボトルを安易に手に取るのではなく、彼らにいろいろ質問してみることをおすすめします」 「ワイン業界では、誰もがワインについて語り、ワインを分かち合い、自分がハマった魅力的なワインをみんなに知ってほしいと考えています。だからこそ、ワインに関わるほぼすべての人たちがこの業界をこよなく愛していて、そこから離れようとしないのだと思います。そして、ワインで最も大切なことは、いい思い出を作るということです」