甘いスイカが食べたい!3つの”目利きポイント” 種まで食べられる品種を開発したプロに聞いた
今年の夏も猛暑になることが予想されています。そんな夏に食べたくなる定番フルーツなのが“スイカ”。近年様々な品種が出てきており、スイカ研究の本場・奈良県田原本町にある農場では「種まで食べられるスイカ・ぷちっと」が20年以上の歳月をかけて開発されたと話題になっています。 今回はおいしいスイカの見分け方について、同品種を開発した『株式会社萩原農場』の萩原さんに話を聞きました。 【写真】種まで食べられるスイカが誕生! ☆☆☆☆ スイカは鮮度がもっとも高い“収穫してすぐ”が一番甘みが強くおいしいとされています。その期間は意外と短く、涼しい時期で収穫後10~14日間程度、暑い時期では7日程度と言われています。地元の市場などは収穫後すぐに届ける事ができますが、収穫地から遠方だと一週間程経ってしまっている場合もあるので、状態の良いものを購入したい場合はその場での目利きが重要になります。 【見分け方ポイント・その1】ヘタの部分に注目 ヘタは獲りたてだと綺麗な緑色をしています。ですが、時間が経つと茶色くなってくきます。より鮮度の良いスイカを見分けるためには、まず「ヘタが茶色くないものを選ぶ」ことなのだとか。 【見分け方ポイント・その2】緑の色合いで“完熟具合”を確認 なるべくツヤがあって緑が濃いもの、特に普通の緑よりもしっかりと“濃い緑”をしているものが、もっとも完熟した状態で甘みが強いのだそう。とはいえ鮮度が落ちても基本的にスイカの色は変わらないと萩原さんは説明。濃い緑をしていたとしても、それだけで決めるのではなく他のポイントも見て複合的な判断が必要とのこと。 【見分け方ポイント・その3】手で叩いてみる スイカの良し悪しは音で判断ができます。両手の手のひらで持ち、片方の手の指の付け根あたりで叩いてみます。そうしたときに、もう片方の手に「少し振動が伝わるぐらいの低い音」が一番いいそうです。萩原さんいわく「カンカンという高い音よりも、少し低い音で若干跳ね返ってくるぐらいで反対の手まで綺麗に伝わるのがベスト」とのこと。高い音は中の水分量が多かったり、まだ未熟だったりすることがあるそう。また、低すぎて鈍い音だと柔らかくなってたり空洞だったりすることも。 【見分け方ポイント・その4】“オシリ”の部分に注目 スイカは大きければ大きいほど良いそう。選んだ個体が大きく育っているかどうか判断するにはヘタの反対側、いわゆる“オシリ”をチェックします。ここがリンゴのように少しだけへこんでるものが果実がよく肥大化していて、しっかり成長している証拠です。 ☆☆☆☆ これらのポイントを確認する事で、しっかり実が詰まった新鮮で甘いスイカを選ぶ事ができます。「スイカはメロンなどの様に買ってきてからしばらく置いておく“追熟”をすると良いとよく勘違いされますが、実際は収穫してからどんどん鮮度が下がっていきます。そのため、買ってきたらできるだけすぐに食べるのが好ましいですね」と萩原さんは言います。また、冷蔵庫などで長時間冷やすと甘みを感じにくくなるのだそう。普段は風通しの良い冷暗所暗に保管し、食べる3時間程前に冷蔵庫に入れてから食べるのがおすすめとの事でした。 ※ラジオ関西『Clip』2024年7月23日放送回より
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